ep.5 ページ6
*キヨside*
今は朝の8時。
朝の5時頃AからLINEがあった。
『まふくんの家出たよ』
だって。
俺は朝まで実況録ってたからその時間起きてて返信も早くしたと思う。
だけど…
なかなかAが帰ってこない。
帰るって言ったらすぐ帰ってくるやつなんだけどな。
寄り道でもしてるのか…
いや、でも既読つかないんだよなぁ…
なんかあったのかな…
ふと、昔のことが頭によぎる。
え…?
まさか。
そんなことあるわけない。
俺はそんな最悪の事態は考えないようにした。
俺が守るって決めたのに。
突然部屋に着信音が響く。
A…?
急いでスマホを確認すると画面にはAと表示されている。
通話ボタンをタップして耳にあてる。
「A「キヨぉ…助けて…」
泣き声まじりのか細い声が聞こえる。
「A!?今どこにいるんだよ!?」
「…多分家の近くの公園」
「わかった。急いで行くから待ってろ」
そう伝えると俺は家を飛び出していた。
くそっなんでこんなことになっちまったんだよ…
無事でいてくれよ。
A。
________
少し走って公園に着く。
Aどこだっ!?
公園の片っ端から探していくが見つからない。
あと見てないのは…
トイレ?
行ってみると服が軽くはだけ泣いているAがいた。
「A!!」
Aは俺を見ると安堵したような表情を浮かべたがまた泣き始めた。
俺はいてもたってもいられなくなり思わずAを抱きしめる。
「キヨ…!あの「喋らなくていい」
そうするとAは俺を強く抱きしめる。
俺を抱きしめる手は震えていた。
俺の肩はじんわりと濡れてきた。
「キヨぉ…怖かったよぉ…」
「もう大丈夫だから」
俺はAの背中をさすってあげる。
この様子からすると酷いことをされたんだろう。
本当にそいつのことが許せない。
こんなにAのこと泣かせといて…!
しばらくするとAが泣き止んだ。
「ありがとう。キヨ」
「おう」
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作者名:そらふ | 作成日時:2017年10月29日 22時