どりーむ 知念 ページ4
まただ
またこの夢だ
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
家来｢
侑碆｢……んっ｣
家来｢侑碆様！｣
《侑碆様》と呼びながら周りの家来らしいき人達は僕のことを起こす。
侑碆｢…なに？｣
何度も同じ夢。
僕はきっとこの夢では《侑碆》なんだ
家来｢侑碆様！村人が！｣
侑碆｢村人がどうした｣
家来｢荒れております！｣
侑碆｢荒れている？｣
家来｢はい！大病や大怪我、鬱や精神的な…｣
家来｢押し寄せています！この屋敷に！！｣
そんなこと言われたって僕にはなにも___
？？？｢侑碆様、私が詠いましょう。｣
家来｢
そして、毎回思う
《夢莉》
君は誰なんだ？
でも、《侑碆》には何もすることもできないから
《侑碆》は決まってこう言うんだ。
侑碆｢うん。頼む。｣
夢莉｢はい。侑碆様｣
彼女は美しく、にこやかに微笑み《侑碆》の前から姿を消した
気づいたら《侑碆》の前にはたくさんの怪我人や病人、鬱人がおり。
そして目の前にはいつもの君がいる
夢莉｢夢儚い〜桜と共にひらひらと〜舞いながら〜散り行く花びら〜あぁ、伝わらぬ恋心〜♪♪｣
ひらひらと素敵な着物をなびかせながら
僕の…《侑碆》の前で詠いながら綺麗に舞う、君が
彼女のうたを聞くと、皆安らかになる
それはまるで魔法のようだった
夢莉｢思ひつつ〜寝ればや人の〜見えつらむ〜夢と知りせば〜さめざらましを〜♪♪｣
これ、小野小町の有名な和歌じゃ…
確か意味は…
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
山田｢知念！｣
知念｢ん……りょ…すけ?｣
山田｢知念、マネが呼んでる｣
知念｢え？マネージャーが？｣
山田｢そう、早く行って｣
知念｢あ、うん。｣
いつも夢はここで終わる
いや、正確には
涼介に目覚めさせられるんだけど
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作者名：レモン | 作成日時：2018年3月17日 21時
