*7日目 ページ30
***
侑李「おつかれさまぁ。」
大貴「ちょ、ちょい待って知念!」
.
今日も遅くまで公演のリハーサルをやって
外に出たのが日付が変わる頃。
キャップを深く被り、その場を後にしようとする知念さんを
有岡さんが慌てて止めた。
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侑李「ん?」
大貴「あの子に何か変なことされてない!?大丈夫…!?」
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有岡さん本人は小声で喋ってるつもりかもしれないが
正直に言えば丸聞こえ。
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だけど、反論出来る立場でもなければ、
有岡さんが知念さんを心配するのも当然で、
私は影に隠れて二人の様子を伺うしかなかった。
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侑李「変なことって?」
大貴「ストーカーとかストーカーとか、ストーカーとか!」
侑李「全部それじゃん。特に変なことはされてないから。」
大貴「特にって!?てか結局何かされてるってこと!?」
侑李「あーもう。リハ終わりなのにうるさいよ。」
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同じメンバーの知念さんを
心の底から心配する有岡さん。
だけども、そんな有岡さんに知念さんは
うっとおしそうに顔を顰め、重い溜息を一つ溢す。
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侑李「昨日はこの子のご飯食べただけ。
それ以外は特にない。」
大貴「ご、ご飯って手料理!?身体何ともない!?」
侑李「何ともないし、料理しない大貴に言われたくない。」
大貴「……そりゃあ?しないけど…?さぁ…」
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ついには毒を吐いてしまい、
一瞬たじろいでしまう有岡さん。
それでも負けるまいと、有岡さんはブンブンと首を振って
少し遠くにいた私をきりっと見据える。
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大貴「でも何かあってからじゃ遅いしね…?
第一、何で期間限定なの?しかも知念の誕生日。」
.
首を傾げて、核心をついてくる有岡さん。
知念さんは何も言わず、
黙って有岡さんの言葉に耳を傾けている。
.
大貴「それに急に出てきて、護らせてくれって怪しいって。
しかもあの子は知念のファンの子。
それなのに、何で知念はあの子のこと信用してるの?」
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Ahr(プロフ) - 本当にめちゃくちゃ感動しました…!!素敵なお話ありがとうございます^ ^ (2022年7月5日 22時) (レス) @page49 id: bfc2ddf8fe (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - まーさん» 初コメントありがとうございます!感動してくださってこちらこそ嬉しいです(;_;)素敵なコメントありがとうございます! (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - はるかさん» こちらこそ、今年もお付き合いいただきありがとうございます!来年、、時間作ればまた作らせていただきます( ´ ▽ ` )ノ (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - いくさん» こちらこそコメントありがとうございます \(( °ω° ))/ このお話で感動してくださったようで嬉しいです! (2021年12月13日 23時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
まー(プロフ) - 初コメント失礼します。描写が具体的で、すっごく引き込まれました!でも、最後に近づくにつれて涙が込み上げて来て、、、 面白かったし、めっちゃ泣きました!ほんとうに、良い作品、ありがとうございます! (2021年12月3日 17時) (レス) @page45 id: 2c3bd810a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2021年11月21日 7時