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***
侑李「んん、楽しかった…!」
.
空一面がオレンジに染まる頃。
私たちはほぼ全ての絶叫マシンを制覇して、
気付けば閉園の時間が迫っていた。
.
侑李「まさかAが本当に
こんな乗れるなんて思わなかったよ。」
「そ、そうかな…」
.
嬉しそうに伸びをする侑李。
対照的に、私は焦っていた。
だって、つい夢中になりすぎて
返事、出来なかった…!
.
侑李「じゃあそろそろ出よっか。」
「ま、待って!」
侑李「ん?」
.
外に出ようとする侑李の腕を
掴んで止める。
捕まれた腕を見て、
侑李は、なに?と私に目線を向けて。
.
「か、帰りたくない…」
.
それでも私は侑李に“好き”と言えない
臆病者の弱虫。
唇を噛みしめて、半ば睨むように
掴んだ腕を見ていた…
.
侑李「…僕も帰りたくない。」
.
上から、声が降ってきた。
顔を上げると、侑李と目が合って、
侑李はいつものように笑ってる。
.
侑李「まだもっと遊びたいし、
Aと一緒にいたい。」
.
首を傾げて、侑李が言う。
だけど、その瞳は何故か困った色を
浮かべていて。
.
侑李「でも、Aにはあの人がいるから
やっぱり駄目だ。」
.
掴んでた腕が振り払われ
帰ろう、と出口に足を向ける侑李。
.
「…っ。」
.
いやだ…
帰りたくない。
だって、まだ言ってない。
まだ、まだ…
.
「…好き。」
***
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まりも(プロフ) - ひささん» お返事遅くなり申し訳ございません(/ _ ; ) リアルの知念さんの懐もとても大きいですよね(^O^)良かったと言ってくださり、書いた甲斐がありました。ありがとうございます^_^ (2021年5月1日 1時) (レス) id: 9a2317564f (このIDを非表示/違反報告)
ひさ - 知念くんの器の大きさと優しさに泣けました。きっと侑李はこんな感じだと思います。凄く良かったです! (2021年4月19日 22時) (レス) id: bc0d6eba18 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - JUMPLOVE子さん» こちらこそお返事遅くなってごめんなさい。よ、読みやすいんですか!?( ; ゜Д゜)そしてぼろ泣きにもびっくりです。ありがとうございます(*/□\*)3周目も楽しんでいただけたら嬉しいです(〃ω〃)笑 (2021年1月1日 20時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - はるかさん» お返事遅くなってごめんなさい!前作も読んでくださってありがとうございます(*/□\*)涙まで流してくださるなんて、こちらこそ涙が出そうです(>_<)ありがとうございます(; _ ;) (2021年1月1日 20時) (レス) id: aaad2f0c31 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE子 - 遅くなりましたが、お疲れ様でした!文章下手くそなんて書いてましたけど全然そんなことないです!!とっても読みやすくて最後の最後でボロ泣きさせていただきました(;ω;)今から3周目いってきます!(笑) (2020年12月2日 22時) (レス) id: 82c7647d6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2020年11月26日 15時