*-＊契約結婚・3＊-*

今、伝えるべきこと＊YS＊ ページ24

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-YS side-



「どんな結婚生活を送っていたんですか？」




その言葉で振り返る出会いからの日々



決して甘い結婚生活ではなかった






それは……………契約だから。






俺にとってこの生活は重要なものじゃなかった

親の指示に従っただけ＿＿＿＿＿




だけど




身寄りのないAには
契約なのにいつも俺に尽くしてくれた



あまり感情を乱したことのない俺が
Aに出会い、怒り、喜び、笑い、泣き
自分の知らない感情に戸惑いながら過ごす毎日



決して順調な生活とは言えないが
次第に彼女に惹かれる自分がいた


あの手作りのハンバーグ

プレゼントした自転車

美味しいコーヒー

お揃いのスニーカー


すべては、相手がAだから……………




YS「Aは…………

ホントに純粋で素直で
いつも俺のために。って一生懸命考えて
この家で過ごしていた。


俺は、、、俺にとっては、、、

この結婚に意味はなかった


会長の、父親の言いなりだった



そんな俺なのに
Aは距離を縮めようと……………


最低だな、俺は。



Aの優しさを当たり前だと
何も疑問にも感じなかった


この家にいて当たり前……………って。


だけど


リョウガは………Aの小さなサインも見逃さなかった


寂しいとき、悲しいときはいつも側で慰めていた


Aがこの家を飛び出した時も追いかけたのはリョウガ


事故に遭った時に必死で体を張って助けたのもリョウガ



だから

『恋人だった』……………って言った


アイツの一言はウソじゃない



何も出来なかった俺よりも
リョウガはずっとAのことを
よく見ている。


俺が知らないこと………たくさん知っているもんな(笑)」


自分を嘲笑うしかできなくて
言葉にするとホントに最低な俺だっだと
身に染みて感じる



「それでも……………」


YS「どうした？」



「それでも……………

イェソンさんの側にいたのは


きっと


好きだったんでしょうね…………」



そのところの記憶が曖昧で
思い出せないけど……………

と付け加えた




丁度その時
インターホンが鳴った


キムさんにAが好きだったスコーンとジャムを持ってきてもらった


「ジョンウンさん

実は…………………」


コソッと耳打ちされた話


YS「ありがとう。
Aの側にいてもらえるか？」


リビングにキムさんを通すと、Aの顔も笑顔になった





今度こそは

きちんと向き合う必要がある

息子として……

置いていかないで……→←久しぶりの帰宅……

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