*-＊契約結婚・3＊-*

どうして好きになってしまったんだろう？＊RW＊ ページ17

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-RW side-




「リョウガ………」


ヒョンからのたった一言。


でも重みのある言葉＿＿＿＿＿




僕は目を合わせずに屋上に向かった。


目を見なくてもわかる。



歩き方、足音……………



それだけでヒョンの気持ちを読み取れるから。




手にはホットコーヒーを2つ




きっと飲む頃には冷めているだろう…………





淹れたてのコーヒー
湯気が真っ直ぐ上に伸びて
僕たちの温度差を象徴するよう…………




YS「なぁ、リョウガ……………」


RW「何？」



しばらく沈黙が続いた




YS「Aのこと………好きなのか？」


言葉を選んでいた割にはストレートで


RW「だったら？」


肯定も否定もしない僕の返事




YS「だからキスしたのか…………？」


ヒョンの言いたいことが
うまく伝わらないのは
いつものこと。


必死に解読しようとするけど
一向に見えてこない本音



RW「何の話？」


YS「Aのノート

記憶を思い出すためにいろいろ書き溜めてあったんだ


最後のページに


リョウクオッパとキスって



だから……………キスしたのか？」





あの日のことだ。


面会が許可されて
Aちゃんに久しぶりに会って
僕たちが恋人同士って確認した後に

「キスしたことありますか？」って



だから、キスしたんだ。


2回目は僕の理性が壊れた


僕がしたかったから……………




RW「したよ。

したことありますか？って聞かれたから
あるよ。って」



YS「初めて………じゃないのかっ！？」



RW「違う。


ヒョンがAちゃんを追い出した日………



Aちゃん、僕のところに泊まったんだ。


その日にね…………」



YS「キスだけかっ！？」



段々、ヒョンが苛ついているのがわかる。



RW「今さら…………何でそんなこと？」


溜め息混じりで話す僕に
声を荒くして


YS「答えろっ！！」



感情の起伏が激しいヒョンを
ただ、ただ、冷静に見つめながら



RW「それだけだよ…………」



そう答えた………………。



それが何？

キスしたらダメだったの？


だったら自分は何なの？


僕………………


悪いことしてないよ。



そうでしょ？


ヒョン……………

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