抑えきれなかった感情*KH* ページ14
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-KH side-
リョウガに言われて久しぶりに向かった病院
エレベーターを降りて
突き当たりを右に曲がる
ここに来るのは、いつ振りだろうか?
そんなことを考えながら角を曲がろうとした瞬間
_____ッタ!!
思いきり看護師とぶつかった
KH「ィッ………タッ」
右腕を擦ると
「すみませんっ
あっ、キュヒョンさん………ですよね?
あのっ、Aさん
見ませんでしたか?
病室からいなくなって………………」
KH「はい?いなくなった?
まさか………だって、まだ動けないでしょ。」
「いえ、毎日リハビリを頑張っていて
少しずつ動けるようになってきたんです。
でも
病室に車椅子も松葉杖も残したままで………」
真っ青な顔をした看護師が今にも泣きそうで
事の大きさを感じた
KH「手分けして探しましょう。
その方が無駄足にならないから。」
今来た道を引き返し談話室、コンビニ、コインランドリーをくまなく探す
いない………
あの体で行ける場所って…………
まさか
リョウガの勘が的中しないように
階段をひたすらダッシュでかけ上がる
足がもつれそうになるくらい一段抜かしして
額にじんわりと滲む汗と息切れする体
ガチャン____
重い扉を開けると
やっぱり………………
手摺に凭れて
空を見上げる小さな背中
KH「Aちゃん…………」
俺の声にビクッと肩を震わせ振り返った
「キュヒョンさん…………
どうして…………ここに?」
KH「こっちの台詞だよ。
何してんの、みんな大騒ぎしてる。
いなくなったって………
迷惑かけんなよ(笑)」
冗談混じりで話すと、視線を逸らして
「ホント迷惑ですよね、私…………
イェソンさんと契約結婚していたのに
リョウクさんと恋人だったって勘違いして
恋人だからキスしたのに…………
それなのに、、、」
キス?
それはリョウガと?
「私なんか
私なんか……………いなくなればいいのに」
その一言が俺の中の何かを壊して
背中を向けた彼女の体を引っ張り
パチーン____
無意識に頬を叩いていた
KH「何、甘ったれてるんだ!!
いなくなればいい?
バカかっ。
その体には、リョウガの血が半分流れているんだ
自分の血を全部抜き取ってもいい。
だから、Aちゃんを助けてって
目が覚めるまで飲まず食わずで側にいたリョウガの気持ちをムダにするなっ!」
泣き崩れる彼女と怒りを抑えきれない俺
リョウガ………そうだろ?
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向日葵(プロフ) - 美咲さん» 美咲さん、こんばんは。4章を公開しました!楽しんでもらえるように頑張ります! (2017年1月25日 20時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - こんばんは!毎回楽しみにしてます!あたしも続きが気になります!待つ楽しみもありますが、良かったらパスワード教えていただけたら嬉しいです! (2017年1月24日 23時) (レス) id: 84a771f1c6 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - akoさん» 初めまして。コメントありがとうございます!ドキドキしてもらえていますか?みんなが幸せになれるように……4章も頑張ります! (2017年1月24日 7時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 玲奈さん» 更新を楽しみにして頂けて嬉しいです!メッセージの方でパスワードをお知らせしますね。 (2017年1月24日 7時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
ako(プロフ) - はじめまして。。。毎回ドキドキしながら読んでいます。兄さんもリョウクもどちらも好きなのでこれからの展開をワクワクしながら待っています。みんなが幸せになれますように♪ (2017年1月23日 23時) (レス) id: c40393559c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時:2016年11月15日 8時