結婚初日の朝 ページ7
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カーテンから差し込む光で、目が覚めた。
何も聞こえない、そんな部屋で。
私は、結婚1日目の朝を迎えた。
リビングに向かい、初めてTVをつけた
大画面の迫力に驚きながら、画面には楽しそうな情報番組が流れている
コーヒーを淹れて
簡単な朝食を作る
いつものクセで冷蔵庫から食材を出して、ここが施設じゃないことに気づき、慌てて元に戻す
「何やってんだろ、私……………」
独り言は誰にも届かない
朝食を済ませ、家事に取りかかってもすぐに終わってしまう。
ふと窓から外を見ると、広い庭を手入れする家政婦の姿が目に入った
「おはようございます。
私にも手伝わせて下さい。よろしいですか?」
突然、隣に座って草に手を伸ばした私に
「いえいえ。これは私どもの仕事ですから、どうぞお気になさらずに。」
「違うんです…………
家に一人でいてもすることがなくて……
体を動かしている方が気がラクなので。」
私のお願いに、しばらく考えて
「それなら、プランターで菜園でもされますか?そちらのお庭にもプランターがありますのでお好きな野菜や花でも育ててみるのもいいかもしれませんね(笑)」
ニコッと笑うのは、キムさん。
「ありがとうございます。
プチトマト、バジル、ミント、イチゴ…………
それから、落花生…………」
「まぁ、すごいですね!
それから、さすがです。」
「さすが………?」
「ええ。落花生は社長の大好物なんですよ。
あっ、御夫婦だから、それくらいご存じでしたよね。すみません………」
キムさんは、私に謝るけど、
イェソンさんは落花生好き。
新しい情報を知り嬉しかった
「苗はこちらで準備しますから」
「ありがとうございます。
じゃあ、プランターの土の様子を見てきます。」
私は、真っ白のプランターの土を触り、シャベルで掘り起こしておく。
一つ、楽しみが増えた。
他にも楽しみを見つけないと。
そう言えば…………
私が持ってきたのは、小さなスーツケースだけ。
その中に入れてあったカメラを取り出す。
成人の記念に。
園長からもらったポラロイド。
「これでいっぱい写真撮ろうかな」
ほんの少しだけ。
朝よりも気持ちが軽くなった気がする。
イェソンさんがいなくても大丈夫。
一人には慣れてる。
次にイェソンさんに会うのは、いつなのかな?
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んで頂きコメントを貰えるのはホントに嬉しい限りです!作者にとっても思い入れのある作品になりました。一緒に楽しんでもらえますように☆これからもお付き合い下さいね( *´艸`) (2019年10月1日 22時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - コメント失礼します!superjuniorのイェソンさんとしての恋愛物語を好んで読んでましたが、向日葵さんの描き方がすばらしく、すぐに物語に入ることができました。イェソンさんもリョウクさんもキュヒョンさんも性格のクセはそのままに本当に楽しませて頂いています! (2019年9月29日 23時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ayaさん» 初めまして。コメントありがとうございます!一緒に感情移入してもらえると嬉しいです(*^^*)この先も楽しんでもらえますように♪ (2019年2月20日 8時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 他のお話たくさん拝見させて頂いてましたが、こちら初めて読みました。もう序盤から涙を流してグズグズなりながら読んでいます(ノ_<)一気に読めてありがたいです。胸が痛くなりながらも優しくなってきた兄さんにやられてます!続きも楽しみます! (2019年2月18日 21時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しあじゅんちゃんさん» しあじゅんさん、初めまして!コメントありがとうございます!今日中にパスを外しますのでもう少しお待ち下さいね。 (2016年8月20日 14時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:向日葵 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時:2016年5月22日 5時