嵐の前の静けさ ページ21
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耳の近くで聞こえるリョウクさんの溜め息は
疲れているのか
つまらないのか
怒っているのか
感情が読み取れなくて
小さい頃から人の目に敏感な私には、ほんの僅かな仕草にも過敏に反応してしまう
きっとリョウクさんに迷惑かけてる
「あのっ………今日はありがとうございました。
ご馳走までして頂いて……私、急に用事を思い出したので、これで失礼しますっ」
逃げるように
一方的に話をして帰ろうと車のドアに手をかけた途端
RW「Aちゃん」
名前を呼ばれて固まった体。
RW「ヒョンのところにでも帰るの？
用事なんてウソでしょ？(笑)」
「…………………………」
ただ、ただ、奥歯を噛みしめながら俯くと
RW「ねぇ、Aちゃん？
今度はさ、僕から聞いていい？
Aちゃんは、どんな風に育って、どうやってヒョンと知り合って結婚に至ったのかを
知りたい。」
どこまできちんと話ができるか、伝わるか
私は言葉を選びながらリョウクさんに話をした。
だけど、やっぱりいろんな感情が溢れてきて
涙で言葉が詰まる私の肩をそっと引き寄せて
RW「ゴメンね、思い出したくないこともあったよね………」
初めて包まれる男の人の体に心臓がうるさいくらいドキドキしていて
こういう気持ちは初めてだから、どうしていいかわからない。
RW「今日はどこに泊まるつもりだった？」
衝動的に家を出た私に、そんな先の見通しがつくハズもなく。
小さく首を横に振る私の仕草で
RW「プチ家出だもんね(笑)」
と笑いに変えてくれた
RW「じゃあさ、僕の別荘……うーん、秘密の場所に招待してあげる」
そう言って、着いた場所は小さなお店。
RW「ここ、僕のトレーニングルーム。
ここで新作レシピを考えたりするんだ。
一人になりたいときにも、よく来るんだけどね」
もともと、ケーキ屋だったテナントを購入して、自分のための練習場にしているリョウクさん。
厨房の他に、寝泊まりできる部屋もある。
RW「バストイレ付きだし、いいでしょ？(笑)」
私のキャリーケースを奥の部屋に運んでくれる。
RW「全部、揃ってるから遠慮なく使ってね。」
じゃあ、僕は車にいるから……。
後ろを振り向くリョウクさんの手を咄嗟に掴んだ私。
RW「ん？どした？」
「リョウクさんのこの後の予定は？」
RW「んー、帰るの面倒だから車で寝るよ」
「ダメですっ」
RW「ダメ？(笑)」
「あの、お部屋使って下さい。」
だけど
リョウクさんは頷いてくれなかった
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んで頂きコメントを貰えるのはホントに嬉しい限りです！作者にとっても思い入れのある作品になりました。一緒に楽しんでもらえますように☆これからもお付き合い下さいね( *´艸｀) (2019年10月1日 22時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - コメント失礼します！superjuniorのイェソンさんとしての恋愛物語を好んで読んでましたが、向日葵さんの描き方がすばらしく、すぐに物語に入ることができました。イェソンさんもリョウクさんもキュヒョンさんも性格のクセはそのままに本当に楽しませて頂いています！ (2019年9月29日 23時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ayaさん» 初めまして。コメントありがとうございます！一緒に感情移入してもらえると嬉しいです(*^^*)この先も楽しんでもらえますように♪ (2019年2月20日 8時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 他のお話たくさん拝見させて頂いてましたが、こちら初めて読みました。もう序盤から涙を流してグズグズなりながら読んでいます(ノ_＜)一気に読めてありがたいです。胸が痛くなりながらも優しくなってきた兄さんにやられてます！続きも楽しみます！ (2019年2月18日 21時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しあじゅんちゃんさん» しあじゅんさん、初めまして！コメントありがとうございます！今日中にパスを外しますのでもう少しお待ち下さいね。 (2016年8月20日 14時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年5月22日 5時
