夢なら醒めないで ページ11
・
朝早く目が覚めて＿＿
庭のプランターに水やりをしながらプチトマトの黄色の花に、いつものように話しかけた。
「昨日ね、イェソンさんがお客様を連れてきたの。バーテンダーとパティシエだって。スゴいね。私、バイトしかしたことないし……
でもね、緊張したけど楽しかったの。
でねっ………」
YS「誰と話してんの？」
真後ろから聞こえる声。
振り返ると、シャワーを浴びたのか濡れた髪のイェソンさんが立っていた。
「ひゃっっっ！！」
思わずビックリして、尻もちをついた私に
YS「オバケでも見たような顔だな(笑)」
と、ニヤっと笑う。
「ごめんなさい……すぐにお食事の準備をっ」
YS「朝は食べない。」
「ごめんなさい……」
YS「だから、何で謝る？」
しばらく沈黙が続いた後
YS「コーヒーだけ淹れてくれ」
「はい、わかりました。」
私は、小さく頭を下げてキッチンに向かう。
リビングにコーヒーのいい香りが広がるとスーツに着替えたイェソンさんが出勤準備を終え、
パソコンを触っている
仕事かな？
邪魔しないように、テーブルの端にそっとコップを置いて、その場を離れる
玄関の革靴を磨き、花瓶の花の水を換える
YS「今日は帰らないから」
「はい。」
イェソンさんは、そのまま玄関のドアを開けて行ってしまった。
何だろう。
昨日は楽しかったから、急に込み上げる孤独感。
一人は慣れっこなのに。
ご飯を作っても食べてくれる人がいない。
話し相手もいない。
「何したらいいのかな………」
広い場所は落ち着かないから、自分の部屋に籠りがちになってしまった。
ウトウトと。
瞼が閉じかけて、眠りかけたとき
滅多にならない携帯が鳴った
『Aちゃん、マカロンは好き？』
これって………リョウクさん？
＿＿＿＿今度、お菓子を持ってくるね。
そう言えば、そんな話をしていたっけ。
『マカロン、実は食べたことがないです。』
色とりどりの可愛いマカロンは見たことがあるけど食べる機会がなかったから。
『O.K.』
シンプルな文字と、その後の可愛いスタンプ。
「うわっ、可愛いな、このスタンプ。」
初めて届いたスタンプをしばらく眺めていた
その日の夕方。
もう一度、リョウクさんからメールが届いた。
『玄関のドアを見て！プレゼント♡』
不思議に思いながら、玄関のドアを開けると
小さな可愛い箱にマカロンが。
慌てて周りを見回すけど誰もいなくて
しばらく動けなかった……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 818人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - manmaruuさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んで頂きコメントを貰えるのはホントに嬉しい限りです！作者にとっても思い入れのある作品になりました。一緒に楽しんでもらえますように☆これからもお付き合い下さいね( *´艸｀) (2019年10月1日 22時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - コメント失礼します！superjuniorのイェソンさんとしての恋愛物語を好んで読んでましたが、向日葵さんの描き方がすばらしく、すぐに物語に入ることができました。イェソンさんもリョウクさんもキュヒョンさんも性格のクセはそのままに本当に楽しませて頂いています！ (2019年9月29日 23時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ayaさん» 初めまして。コメントありがとうございます！一緒に感情移入してもらえると嬉しいです(*^^*)この先も楽しんでもらえますように♪ (2019年2月20日 8時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 他のお話たくさん拝見させて頂いてましたが、こちら初めて読みました。もう序盤から涙を流してグズグズなりながら読んでいます(ノ_＜)一気に読めてありがたいです。胸が痛くなりながらも優しくなってきた兄さんにやられてます！続きも楽しみます！ (2019年2月18日 21時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しあじゅんちゃんさん» しあじゅんさん、初めまして！コメントありがとうございます！今日中にパスを外しますのでもう少しお待ち下さいね。 (2016年8月20日 14時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年5月22日 5時
