私のこと知りたいですか？ ページ46
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契約終了＿＿＿＿＿
私のことじゃなかったんだ…………
ずっと引っ掛かっていた言葉が
すっと消えるような感じ。
同時に安堵感からか、また涙が溢れそうになる。
YS「なぁ………
何で部屋を自由に使わないんだ？」
イェソンさんが、キャリーケースを指差す。
「それはっ………………」
私はベットから起き上がり、キャリーケースを開けた。
「私の荷物………これだけなんです。」
最低限の服と簡単な化粧品と
カメラと小物。
「この部屋はお借りしているので、いつでも出て行けるように……準備をしてあるだけです。」
YS「足りないものは買えばいいだろ？
最低限のものは揃えてあったはずだ。
何で使わないんだ？遠慮しなくていい。この部屋はお前のものだろ？」
声を荒らげるわけでもなく
低い声で淡々と話すイェソンさん
感情を読み取れない表情に、ゾクッとするのは
何故だろう…………。
大人のイェソンさんに言い返せるほどの勇気もなく、自分の感情を出すのが苦手な私は、黙ったまま唇を噛みしめていた。
YS「好きにすればいい。」
「イェソンさんはっ……………」
YS「俺は？」
「私みたいな外の世界を知らない人間でも
偏見なく付き合えますか？」
YS「どういう意味だ？」
私は
ブラウスのボタンを外し
肩を見せた
……………痕が残った痣
初めて人に見せる傷痕
YS「前から気になっていた。
その傷は、どうしたんだ？」
「私、学生の頃、イジメにあっていたんです。
施設育ち………親もいないくせに。って
初めてお小遣いで買った色付きのリップを
塗って学校に行ったら
「施設育ちが化粧なんかするな」って
階段から突き落とされて……
施設の悪口を言われたから園長先生にも言えなくてずっと隠していました………」
初めて打ち明けた告白。
ブラウスのボタンを留めようとすると
イェソンさんが、ゆっくり留めてくれた。
YS「ツラかったな。」
「だから、オシャレも化粧もしないんです。
もう、あんな思いはイヤだから」
YS「だから………全部そのままなのか？」
クローゼットの中のキレイな服も
メイクボックスも
私には使えなかった
だってあの頃を思い出すから……………
YS「ハンバーグのお礼に、明日服を買いに行こう」
「えっ？」
YS「車がイヤなら電車にでも乗るか？」
「でも………」
YS「デートだ。付き合え。」
イェソンさんの口からデートだなんて
聞き間違いじゃないよね………？
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向日葵(プロフ) - manmaruuさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んで頂きコメントを貰えるのはホントに嬉しい限りです！作者にとっても思い入れのある作品になりました。一緒に楽しんでもらえますように☆これからもお付き合い下さいね( *´艸｀) (2019年10月1日 22時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - コメント失礼します！superjuniorのイェソンさんとしての恋愛物語を好んで読んでましたが、向日葵さんの描き方がすばらしく、すぐに物語に入ることができました。イェソンさんもリョウクさんもキュヒョンさんも性格のクセはそのままに本当に楽しませて頂いています！ (2019年9月29日 23時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ayaさん» 初めまして。コメントありがとうございます！一緒に感情移入してもらえると嬉しいです(*^^*)この先も楽しんでもらえますように♪ (2019年2月20日 8時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 他のお話たくさん拝見させて頂いてましたが、こちら初めて読みました。もう序盤から涙を流してグズグズなりながら読んでいます(ノ_＜)一気に読めてありがたいです。胸が痛くなりながらも優しくなってきた兄さんにやられてます！続きも楽しみます！ (2019年2月18日 21時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しあじゅんちゃんさん» しあじゅんさん、初めまして！コメントありがとうございます！今日中にパスを外しますのでもう少しお待ち下さいね。 (2016年8月20日 14時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年5月22日 5時
