彼女からの挑戦状 ページ15
・
えっ…………？
何で、ここに？
驚いて声も出ない私に、勝ち誇った表情で
「ジョンウン、ほらっ、大丈夫？しっかりして」
かなり酔っているのか、足元がおぼつかないイェソンさんを支えながら２階の部屋に入って行った
もし介抱するためにわざわざ来たのだとしたら
ホントは一応結婚相手である私がすべきこと。
お礼だけでも。
とソファーに座って待っていたのに、部屋のドアが開くことはなかった
ゆっくり２階に上がると、少しだけドアが開いたままのイェソンさんの部屋。
その隙間から
「……………ッ、ン、ジョンウン」
「んっ、ダメッ、っあっ……やっ」
甘ったるい声と2人が重なる姿。
足元まで血の気が引いて、息もできないまま自分の部屋に逃げ込む。
耳にこびりついた声と目にした情景は、あまりにも衝撃的で………
朝まで耳を塞ぎながらじっと踞っていた
玄関に脱ぎ捨ててあった靴はなくなっていて
２人はもういない………
２階のシャワールームには、湯気が残り、使ったバスタオルが乱雑に置かれていた
部屋のドアは、まだ開いたまま。
さっきまで使っていた形跡が残るベッド
私は目を背けてキッチンに向かい、水を一気に飲み干した
無意識に、ハンバーグの材料を捏ねて丸める
カウンターに置いた携帯が鳴った
イェソンさん…………？
『仕事の忘れ物をリョウクが取りに行くから、部屋に上げてくれ。』
メールを読み終えると同時にインターホンが鳴る
玄関のドアを開けると、フワフワの茶色の髪をしたリョウクさん。
ニコッと笑って
RW「Aちゃん、こんにちは！ホント、人使いが荒いんだから。自分で取りに行けばいいのにねー(笑)」
靴を脱ぎながら、２階に上がる……
私は咄嗟にリョウクさんを呼び止めた
「あのっ、厚かましいお願いなんですが………
ベッドの………シーツを……外してもらってもいいですか？」
だんだん声が震えるのがわかる。
RW「シーツ？ん、いいよ！」
しばらくして部屋から出てきたリョウクさんの手には、丸められたシーツと封筒。
「すみません………ありがとうございました」
私は、怖くてリョウクさんの顔を見ることができなかった
リョウクさんは、なぜ私がこんなことを頼んだのかも聞かずに
RW「Aちゃん、今日はハンバーグパーティー？(笑)」
指を差したバットには、大量のハンバーグ
RW「ね、お腹すいた♡」
リョウクさんの一言と優しさに涙が出そうだった……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 818人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - manmaruuさん» 初めまして。コメントありがとうございます(*^_^*)完結した作品を読んで頂きコメントを貰えるのはホントに嬉しい限りです！作者にとっても思い入れのある作品になりました。一緒に楽しんでもらえますように☆これからもお付き合い下さいね( *´艸｀) (2019年10月1日 22時) (
レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - コメント失礼します！superjuniorのイェソンさんとしての恋愛物語を好んで読んでましたが、向日葵さんの描き方がすばらしく、すぐに物語に入ることができました。イェソンさんもリョウクさんもキュヒョンさんも性格のクセはそのままに本当に楽しませて頂いています！ (2019年9月29日 23時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - ayaさん» 初めまして。コメントありがとうございます！一緒に感情移入してもらえると嬉しいです(*^^*)この先も楽しんでもらえますように♪ (2019年2月20日 8時) (レス) id: fc49dfefaf (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 他のお話たくさん拝見させて頂いてましたが、こちら初めて読みました。もう序盤から涙を流してグズグズなりながら読んでいます(ノ_＜)一気に読めてありがたいです。胸が痛くなりながらも優しくなってきた兄さんにやられてます！続きも楽しみます！ (2019年2月18日 21時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - しあじゅんちゃんさん» しあじゅんさん、初めまして！コメントありがとうございます！今日中にパスを外しますのでもう少しお待ち下さいね。 (2016年8月20日 14時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：向日葵
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/sjkorabolist01/
作成日時：2016年5月22日 5時
