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Aを追いかけるように、キッチンに向かうと二人で夜ゴハンの準備を始めていた
ボウルの野菜と挽き肉。
隣には皮が用意してあって、すぐに餃子だとわかる。
「おにいちゃん、ほらっ、こねるのじょうず？」
手のひらをパーにして具がたっぷりついた手を見せる
「うん、上手(笑)」
僕の一言に嬉しそうに笑いながら一生懸命捏ねる
「僕も手伝うよ」
服の袖を捲り、スプーンで具を掬い皮で包む
Aは、野菜を切りながら
「頑張ってたくさん作ろうね。」
声をかけながら、優しく微笑んでいた
ジューッとホットプレートから聞こえる音。
蓋を開けると勢いよく湯気が立ち込め視界を邪魔する。
いい匂いが広がると
「おかあさん、おなかすいたー！」
と待ちきれない様子でAの手を引っ張る
「じゃあ、味見してみる？」
一生懸命フーフーと冷ましながら口の中に運ぶと
「っ！おっ、いっしいっ！！」
アツアツの餃子。
自分が作ったからかきっと格別な味なんだろう
出来上がった餃子は、いろいろな形をしていて
「なんか、ヘン(笑)」
みんなで笑いながら食べるゴハン。
毎週の日課
ゴハンの後は一緒にお風呂
「おかあさん、ちょっとだけもぐれるようになったんだよ！！」
ピースサインをして、僕の手を引っ張りお風呂に向かう
お風呂からあがれば眠たいのか
「リョウクおにいちゃん、いっしょにねようよぉ。
おかあさん、おやすみなさい…」
「おやすみ」
Aは、笑顔で僕たちを見送る
トントンと背中を叩けば、すぐに規則正しい寝息が聞こえてきた
「おやすみ……」
そっとリビングに戻ると、Aはアイロン掛けを始めていた
「寝なくていいの？疲れてるでしょ？」
「まだ若いし大丈夫」
「アハハ、ホントだね」
Aは、口元を緩めながら笑ってる
無意識に肩に伸ばした手
触れた瞬間、ビクッと跳ね上がる
「あっ、ゴメン。」
ううん、と首を横に振りながらアイロンに集中する後ろ姿に、僕たちの溝がハッキリ現れた気がする……
「ありがとう……おやすみ」
寝室に戻り、溜め息をついたと同時に胸の奥が苦しくなった
あの日の僕の一言は決して消えないから
Aが慌てて薬を飲む姿がフラッシュバックする
「どうしたらいいんだよ………」
だけど
悩んでいたのはAも一緒で
アイロンを掛けながら泣いていたことを知ったのは、もう少し後のこと…………
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ひまわり(プロフ) - みみももさん» やっと夫婦になれそうです(笑)お兄ちゃんからお父さんへ。幸せになってほしいな〜なんて願いながら話を書きました！こちらこそコメントありがとうございます♪ (2016年5月22日 5時) (
レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - やっとやっと夫婦に！ありがとうー！ (2016年5月21日 22時) (レス) id: 93553c412c (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - りんさん» こちらこそ、いつもりんさんからのコメントを楽しみにしています。感謝です♪ (2016年5月11日 6時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リョウク（≧∇≦）ひまわりさんリョウクの話しありがとうございます。 (2016年5月10日 19時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - りんさん» 不器用な二人ですが……ちゃんと思いが通じ合うように続きを頑張ります！いつもコメントありがとうございます♪ (2016年4月30日 8時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作成日時：2016年3月5日 1時
