＊22＊ ページ22
・
シャワーをしてリビングに向かうと、ソファーに座るリョウクくんの背中が見えて
何となく隣に行くのが怖くて……
キッチンから足が動こうとしない
ふと振り向いたリョウクくんが
「ヌナ。ちょっとこっちに来て」
私を手招きするから、恐る恐るソファーに浅く腰掛けた
「さっきはゴメン。言い過ぎた。
でもさ、ヌナ？
僕は真剣にヌナのこと考えてるのに、さっきみたいに勢いとか無計画なことはイヤなんだ。
もしさ、今の行為で出来たら胸はって言える？
シングルで腹違いの子を育てる。って……
僕は働き始めたばかりだから、まだ結婚はムリ。
ちゃんと一人前にならないとヌナを迎えにいけないから。
だから、寂しさを紛らわせるためだけならもう抱かない……
僕なりのけじめだよ。」
でも…………って付け加えた言葉。
「寂しかったんだよね？ずっと一人で頑張ってきたんだもん。甘えればいいよ。たまには息抜きしなきゃ」
最後の言葉を待たずに私の涙腺は崩壊した
・
・
「ねぇ、A何考えてるの？」
甘いカフェオレを持ってリョウクがソファーに座る
「昔を思い出してたの」
「昔……？」
「そう。出会った頃。」
何で今さら………？(笑)
そうやってリョウクは言うけど。
初めて会ったのは
ファミレスのバイトだったね。
私が指導係で。
可愛くて幼く見えたあなたを学生だと思っていたのに。
私が店長からの関係を拒めず苦しんでいたときに武器も持たずに身一つで真正面から守ってくれた。
お互いにツライ環境を乗り越えて再会したとき
私はホントに荒れた生活をしていた
生きるために
子どもを守るために
だけど、私を助けてくれたのは………リョウク
ただすがりたくて
浅はかにも体を重ねて
投げやりな私を怒ったこともあったね。
息子がリョウクに
「おにいちゃん、ママのなまえはヌナじゃないよ！Aだよ！ちゃんとよんで！」
そう言われてから、私たちは『A』『リョウク』って呼び合うようになった
「A？思い出に浸るのはおしまい。どんなときも僕は側にいるから…
僕にとっては、初恋で最後の愛なんだよ。
だから、未来だけ見ていこう？」
リョウクはあどけない少年から立派な大人の男性になって。
私はあなたに支えてもらいながら過ごす毎日。
リョウクがいれば、もう何もいらない。
あなたは
立派な私たちのスーパーマン
fin
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ひまわり(プロフ) - みみももさん» やっと夫婦になれそうです(笑)お兄ちゃんからお父さんへ。幸せになってほしいな〜なんて願いながら話を書きました！こちらこそコメントありがとうございます♪ (2016年5月22日 5時) (
レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - やっとやっと夫婦に！ありがとうー！ (2016年5月21日 22時) (レス) id: 93553c412c (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - りんさん» こちらこそ、いつもりんさんからのコメントを楽しみにしています。感謝です♪ (2016年5月11日 6時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リョウク（≧∇≦）ひまわりさんリョウクの話しありがとうございます。 (2016年5月10日 19時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり(プロフ) - りんさん» 不器用な二人ですが……ちゃんと思いが通じ合うように続きを頑張ります！いつもコメントありがとうございます♪ (2016年4月30日 8時) (レス) id: 595a038cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵
| 作成日時：2016年3月5日 1時
