105：一方、滝の裏側 ページ8
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未来｢……へっくち！｣
『…寒いな、ここは。』
未来｢おてんとさん届かへんからなぁ｣
暗い滝の裏。外では大雨が降っている。
1日1回のメンテナンスに赴いた未来と琴寧は、10℃に満たない洞窟内の気温に、鼻を赤くしながら作業をしていた。
焚き火を着ける訳にはいかない。
何故ならこの洞窟内で、暖かさは司の死を意味するから。
琴寧は指先を白くし、冷たい石の箱を診ていた。
未来｢元気そうで何よりや、仕組みようわからんけど、異常無しやったよ！｣
未来はメンテナンスの時、冷凍庫に異常が無いと、｢元気そう｣と表現する。
まるでこれら全体が司なのだと、生き物を扱ってるみたいに、表現する。
『ありがとう』
琴寧はそれがとても嬉しかった。
未来にとって、司が今も笑ってここにいる人間のようで、なんだか安心するのだ。
メンテナンスを終え、石の棺に花を一輪置く。
毎日季節の花を一輪置いて、眠る獅子にも季節を楽しんでもらおうと、未来が考案したのだ。
雨も止んだので、洞窟の入口のロープを引っ張り上で待ってくれている金狼と銀狼を呼んだ。
未来｢琴寧ちゃん、手真っ白や、ちょお貸して｣
『？』
2人が降りてくる間、未来に手を取られる。
はぁーっはぁーっ、と、冷えた手を暖かい息で温めてくれた。
未来｢白い手やと、いたいいたいやもんなあ。｣
『いたい、いたい…未来、痛い時はそう言うのか？』
未来｢言わんの？こう言うと、兄さんが甘やかしてくれるんよ！｣
『ふむ…』
自分の手を見つめて、降りてきた金狼と銀狼に不思議がられる。
真顔で銀狼の兄に手を伸ばした。
『いたい、いたい』
金狼｢…は？｣
銀狼｢え〜！？何それかわいい〜！！！ねぇねぇ！僕にもやって！｣
『…いたい、いたい』
銀狼｢かわいいー！！いたいねぇ、よしよし、温めてあげるねぇ！｣
ぎゅうっと手を握られる。
少し痛くて、顔を顰めると、銀狼は金狼に叱られ叩かれてしまった。
未来｢琴寧ちゃん、乱用注意やで。｣
『難しい言葉を知っているな。』
金狼におぶられ、上まで登ってもらう。
銀狼におぶられていた未来が、彼から降りて金狼におぶられたままの琴寧の隣を陣取った。
未来｢うちも最近知らん言葉増えてん。なぁなぁ、ミボージンってどういう意味なん？｣
『……………………誰に聞いた？』
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柏餅(プロフ) - 栗子さん» \(//∇//)\ (2月23日 11時) (
レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» あけましておめでとうございます〜！🐉⛩️🎍ハートのクイーンは今後も重要な要素なので注目されて嬉しいです！！✨今年もよろしくお願いします！！🫶 (1月13日 17時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんハートのクイーンが欲しかったのお嬢すぎて好きです！遅れましたが明けましておめでとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マジで共感の嵐です！ (12月7日 17時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» Dr.STONEの女の子ってマジでいい女ばっかですよね〜！最新話まで見てくれてありがとうございます！！🥳 (12月4日 23時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年10月3日 22時
