102：旧司帝国の情報屋 ページ5
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『南』
強くもなく、弱くもなく、鈴の鳴るような音でも、大地の呻き声のような音でもない、
穏やかな、声。
あの人によく似た、優しい声。
南｢……安居院…琴寧｣
『琴寧でいい。私がアメリカから帰った時の記者会見ぶりだな。司帝国で、司の次に私の事を知る君に頼みがある。』
南｢思い出した…あなた、そういえばこんな声だったわ……人間、顔わからないと誰か認識できないものなのね。｣
『石像なら顔がわかるだろう？探し出して欲しい人がいるんだ。』
南｢あなたの頼みならなんだって聞くわ。あなたは司さんの大切な女の子だもの。｣
傍に座った琴寧に寄り添って、不貞腐れたように髪を弄る。
その綺麗な金髪を琴寧も撫でて、2人は無言でしばらく触れ合っていた。
千空｢……何してんだ？｣
羽京｢南ちゃんは旧司帝国でも、特に司信者だったから。司が世話を焼く巫女様の事も、面倒見てたんじゃないかな。｣
千空｢…だから何だってんだ？｣
羽京｢………………僕は仕事に戻るよ。南ちゃんに船長の場所教えて貰えるといいね。｣
千空｢おい、テメーがいなくなったら琴寧はどうすんだ。俺と女記者じゃ運べねぇぞ。｣
羽京｢近くにニッキーがいるよ。じゃあ僕先行ってるね！｣
俊敏な動きでスタコラと走って行く。
その様子に、南はやっと、笑みを浮かべた。
南｢ふふっ…誰が欲しいの？お望みの子を見つけてあげる！｣
数時間後、司の冷凍庫をメンテナンスしに行った琴寧とは一旦別れ、遠くの孤島に小舟で辿り着く。
南は千空の他にコハクや大樹など、ゴリラチームと呼ばれる力持ちを引き連れ島に上陸した。
南｢七海学園。海洋系の学校は帆船も一応カリキュラムのひとつだったりするし、1人くらいは操縦できるんじゃないかなあ｣
千空｢あ？琴寧の斡旋じゃねぇのか？｣
南｢うーん…1人有能な人材を知ってるらしいんだけど、司さんの手前紹介する訳にはいかないって…｣
コハク｢……琴寧らしくないな、千空と同じく合理性を求める主義のはずだが。｣
南｢私もその人はちょっと避けたいかも…？｣
まぁ、孤島とは言えここは広い。
まさか帆船の教師1人見つけるまでにあの男が見つかることはあるまい。
南はそう信じジト目でこちらを見る千空から目を逸らした。
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柏餅(プロフ) - 栗子さん» \(//∇//)\ (2月23日 11時) (
レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» あけましておめでとうございます〜！🐉⛩️🎍ハートのクイーンは今後も重要な要素なので注目されて嬉しいです！！✨今年もよろしくお願いします！！🫶 (1月13日 17時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんハートのクイーンが欲しかったのお嬢すぎて好きです！遅れましたが明けましておめでとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マジで共感の嵐です！ (12月7日 17時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» Dr.STONEの女の子ってマジでいい女ばっかですよね〜！最新話まで見てくれてありがとうございます！！🥳 (12月4日 23時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年10月3日 22時
