135：お針子の談笑 ページ38
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朝食後、遂に充分な量の麻布が完成した。
3人乗りの気球とはいえ、その分の体重を浮かせるほどの浮力を持たせた布を縫うのは相当な人手がいる。
杠手工芸チームに加え、科学王国の全員が裁縫に参加し、巨大な布を作り上げていた。
杠｢ゆ、指、怪我しないでね！｣
『焦らずにやるよ』
最終点検係の千空と違い、爆速で縫い進める杠の横で、慣れないながらもゆっくり縫っていく琴寧。
新品の服が汚れないよう、龍水が敷いたハンカチの上に座っている。
杠｢龍水くん、意外に紳士だよねぇ｣
『そうだね。イギリスへ旅行に行った時も、彼が1番のジェントルマンだったよ』
杠｢わお！本場越え！てかやっぱり普通に世界旅行とか行くんだね！｣
『彼はどこへでも連れて行ってくれるんだ。いつも家の了解を得ずに私を連れ出して怒られていたけど、私はとても嬉しかった。』
杠｢愛の逃避行ってやつですな〜｣
『結局2人で彼の執事に捕らえられていたけどね。懲りずに私が長期休みの時期は決まって連れ出してくれたんだ。』
琴寧の言葉に杠が頬を染める。
なんだか、ロマンス小説のような2人の過去に、千空の恋路を応援している身としては体がムズムズするものの、心が躍るのだ。
杠｢龍水くん、絶対琴寧ちゃんの事大好きじゃん！どうして婚約解消しちゃったんだろう〜？｣
『どうして……ふむ、私の事が好きなら、まず1番に解消するはずだと思うのだが…違うのか？』
杠｢ああ！琴寧ちゃんにも好きになってもらいたいって事ですかぁ！龍水くん、アツいですなぁ！！｣
何故か縫い進めるスピードが早くなった杠。
謎に楽しそうな杠に首を傾げながら、空気が漏れないよう丁寧に玉止めを行った。
正午、遂に気球が完成する。
家ひとつをまるまる包み込めるほどの大きさになった麻の球体は、縫い目も人それぞれの大作だ。
点検を終え、調理担当が準備に取り掛かり始めた。
その様子を眺めながら、ゲンが琴寧をおぶって椅子まで連れていく。
コハクもいないので隣に座り、食事ができあがるまで談笑に努めた。
『今日は調理担当ではないんだな』
ゲン｢ウン♪今日のお昼何かなぁ｣
『先程、焼き鳥と聞こえてきたよ』
ゲン｢最近多いね〜串焼き｣
食事をしていないせいか、この前より向き合って話しているような気がした。
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柏餅(プロフ) - 栗子さん» \(//∇//)\ (2月23日 11時) (
レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» あけましておめでとうございます〜！🐉⛩️🎍ハートのクイーンは今後も重要な要素なので注目されて嬉しいです！！✨今年もよろしくお願いします！！🫶 (1月13日 17時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんハートのクイーンが欲しかったのお嬢すぎて好きです！遅れましたが明けましておめでとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マジで共感の嵐です！ (12月7日 17時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» Dr.STONEの女の子ってマジでいい女ばっかですよね〜！最新話まで見てくれてありがとうございます！！🥳 (12月4日 23時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年10月3日 22時
