133:かわいい子たち ページ36
,
龍水「フゥン、最後は海賊か。欲しいぞ!お買い上げだ!!」
『君は本当にそれだけだな』
杠「わお!完売!!やった!」
カタログをゲンから受け取り、素晴らしいデザイナーだと杠を褒め称える。
あの男はいつもそうだ。
『良い物には金と賞賛を惜しまない。ゲンもそれをわかっているんだろうな。杠の技術なら、龍水が全て欲しがると思ってる。』
南「付き合わせちゃってごめんなさいね、私もいち早く司さんを起こしたいの」
『わかっているさ、わかっているからこそ拒めなくて困っているんだ。どうやら私は、どうしようもなく君たちを可愛がっているようだよ。』
ニッキー「アンタに言われると嬉しいもんだね」
衣装を脱がされながら、ニッキーにもたれ掛かりため息を吐く。
3700年前は名前も知らないどこかの女の子。
どう頑張ったって、知り合い以上にはなれない立場の3人。
それでも、こんな世界で、毎日同じ寝床で寝て、話して、笑って、いつの間にか、こんなに大切な
龍水「入るぞ!」
南「うぉわぁぁああああ!!!?!?!」
ガシャンっと勢いのある音でカーテンが開かれる。
着替え途中もいい所だ。
海賊の服は全て脱ぎ捨てられ、下着姿の琴寧と、彼女を抱えるニッキー、服を脱がす南が、禁断の花園に侵入する龍水に目線を向ける。
ニッキーが琴寧を床に置き、龍水を睨み付けて、力強く拳骨を食らわせた。
ニッキー「何してんだい!!!ここは立ち入り禁止だよ!!」
龍水「そのような注意書きは無かったぜ」
南「いやいや入っちゃダメでしょそうじゃなくても!!何考えてんの!?」
『…まだ試着するのかい』
龍水のトンデモ行動に怒り狂う2人も、琴寧の言葉に手を止める。
龍水が入って来た事に関してだが、案外、というか何故か嫌そうでは無い琴寧に、龍水が顔を顰め近づく。
手に持った紙袋からまた新しい衣装を取り出し、丁寧に琴寧に着せ始めた。
南「なっ…え?」
龍水「杠に特注し作らせた。今回の件とは別でな。」
胸元に大きなリボンのあるブラウスに、ターコイズグリーンの膝丈マーメイドスカート。
スカートと同じ色のジャケット。
最後に髪を緩くハーフアップにし、結び目に花が咲くバレッタを着ける。
戸惑う彼女たちを差し置き、静かに微笑んだ。
,
237人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柏餅(プロフ) - 栗子さん» \(//∇//)\ (2月23日 11時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» あけましておめでとうございます〜!🐉⛩️🎍ハートのクイーンは今後も重要な要素なので注目されて嬉しいです!!✨今年もよろしくお願いします!!🫶 (1月13日 17時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんハートのクイーンが欲しかったのお嬢すぎて好きです!遅れましたが明けましておめでとうございます! (1月9日 13時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マジで共感の嵐です! (12月7日 17時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» Dr.STONEの女の子ってマジでいい女ばっかですよね〜!最新話まで見てくれてありがとうございます!!🥳 (12月4日 23時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:栗子 | 作成日時:2023年10月3日 22時