130:料理系男子 ページ33
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『いいかい?マグマ。人というのはどんなに罪を犯しても、許されなくてはいけないのだよ。』
マグマ「うっるせぇなぁ〜」
拘置所から出て数分。
罪を犯した捕虜の食料を、なぜ横取りしてはいけないのかを力説する琴寧。
説教相手であるマグマに担がれながら、そっぽを向く彼の頬をぺしぺしと叩いた。
『君は子供のようだな、こんな兄弟が欲しかったものだ。私の弟にならないか?』
マグマ「はぁ!?誰がテメーの弟分なんざになるかよ!!100万年早ぇ!!」
『いや、手下ではなく家族という意味の弟だ…』
造船所に戻る途中、人々が賑わいを見せているのでマグマにその方面へ向かわせる。
すると何やら即席のランウェイが出来上がっていた。
急ピッチで金狼やルリの採寸を行う杠は、燃え上がりなんだかここ最近で1番楽しそうだ。
『ファッションショーで民衆の購買意欲を高めるのか。いよいよアパレルビジネスの開拓だな。』
ゲン「でっしょ〜?てかずっとその格好なのね、どこ行ってたの?」
『…拘置所』
ゲン「でぇえ!?ちょっとちょっとダメじゃない!!酷いことされてない?何で行っちゃったの?」
『油揚げの感想が聞きたかったんだ』
マグマが叱られないよう、あたかも自分の意思で拘置所に赴いたかのような言い分に、マグマが顔を引き攣らせる。
その表情に全てを察知したゲンは、流れるようにマグマから琴寧を奪い抱き上げた。
ゲン「マグマちゃんは丸太運び10回の刑!琴寧ちゃんはこっちね!」
邪魔なボンネットを外し、既に片付け始めている配膳所へ向かう。
服が汚れないよう、紙のエプロンを即席で作り、2食分の食事を持ってきて、隣に座った。
ゲン「ほら、いただきますしよ!」
戸惑う琴寧には見向きもせず、正面を向いて手を合わせる。
それに同調し、琴寧も胸の前で手を合わせた。
「『いただきます。』」
ゲン「今日の食事担当俺なの、一緒に食べたかったのにいないから。ずっと探してたんだ琴寧ちゃんのこと。」
『君は調理係もしているのか』
ゲン「簡単な雑用だけどねん♪俺は千空ちゃんみたくスーパー頭脳でも無ければパワーチームにも入れないから」
『考えた事も無かった。』
「どうよ、俺の自家製のタレ!」と焼き串をくるりと回し、琴寧の口に運んだ。
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柏餅(プロフ) - 栗子さん» \(//∇//)\ (2月23日 11時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» あけましておめでとうございます〜!🐉⛩️🎍ハートのクイーンは今後も重要な要素なので注目されて嬉しいです!!✨今年もよろしくお願いします!!🫶 (1月13日 17時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんハートのクイーンが欲しかったのお嬢すぎて好きです!遅れましたが明けましておめでとうございます! (1月9日 13時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マジで共感の嵐です! (12月7日 17時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» Dr.STONEの女の子ってマジでいい女ばっかですよね〜!最新話まで見てくれてありがとうございます!!🥳 (12月4日 23時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:栗子 | 作成日時:2023年10月3日 22時