110：婚約破棄 ページ13
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南｢…………………へっ？｣
がくんっ
足の力が抜けたのか、琴寧が膝から崩れ落ちるのを龍水が抱き締めて食い止める。
琴寧は放心したように固まり、それでも、とても安心した顔をしていた。
ゲン｢…な、なんで？？｣
世界一愛おしいと、
世界に連れて行きたいと、
あんなに琴寧の事を大切なモノのように言っておいて、ここまで簡単に手放すとは。
ゲンは琴寧の婚約者がいなくなった事による喜びで、不格好に口角を上げる。
その表情を見てまた、龍水は琴寧を抱き締める力を強くした。
龍水｢花嫁の意思が無い結婚など、なんの意味もないただの契約だ。違うか？
家同士の契りに縛られたままこの自由なストーンワールドで生き続けるのは、苦しいだろう。｣
『……ふふっ』
龍水の胸に抱かれ、その大きな心臓の音に安心した琴寧。
義理の兄とも言える彼との、久しぶりの再会に再度歓喜する。
そういえば、こういう人だった。
旧世界からずっと、考えてくれていたのだな。
『ふふっ、龍水、いたい、いたい』
龍水｢痛い？苦しいではなく？｣
先程金狼に試した、未来直伝の兄に甘やかされるらしい言い方を龍水にもしてみる。
すると龍水は優しく琴寧を姫抱きし、大笑いをしながら、旧世界で漫画家として活躍していた基本の元へ歩いて行った。
千空｢マイペースにも程があんだろ…｣
南｢よかっ……た〜〜〜〜〜！！！！司さんを悲しませずに済む！！｣
ゲン｢南ちゃんはそーね。てか俺も安心だよ。ジーマーで焦っちゃったな、龍水ちゃんがゴイスー欲張りさんでよかった。｣
政略と言えど、あの琴寧と結婚を約束されたにも拘わらず、それだけで満足せず、双方の願望の元に結婚する事を願うとは。
龍水があと少しでも無欲な人間だったら、既にあの二人は結ばれていただろう。
遠くで何やら漫画家に判を作らせている龍水。
上機嫌になったらしい千空は、眉を吊り上げニコニコと船の細かい部品の設計に思考を移していった。
南｢まったく、何考えてんのかしら。好きな女の子が結婚しそうになってるのに、腕優先だなんだ言っちゃって、婚約破棄になった途端嬉しそうに…｡本当に琴寧の事好きなの？｣
司を応援する一方で、千空の視線にも気付いていた南。
ゲンは肩を竦めて、龍水と琴寧の元へ歩いて行った。
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柏餅(プロフ) - 栗子さん» \(//∇//)\ (2月23日 11時) (
レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» あけましておめでとうございます〜！🐉⛩️🎍ハートのクイーンは今後も重要な要素なので注目されて嬉しいです！！✨今年もよろしくお願いします！！🫶 (1月13日 17時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - 夢主ちゃんハートのクイーンが欲しかったのお嬢すぎて好きです！遅れましたが明けましておめでとうございます！ (1月9日 13時) (レス) @page50 id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅(プロフ) - マジで共感の嵐です！ (12月7日 17時) (レス) id: 55951e8f98 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 柏餅さん» Dr.STONEの女の子ってマジでいい女ばっかですよね〜！最新話まで見てくれてありがとうございます！！🥳 (12月4日 23時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年10月3日 22時
