97：想像もできなかった ページ49
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2008年5月15日。
｢琴寧、挨拶しろ。未来の婿になる人間だ。｣
｢ぇ…あ…｣
『安居院琴寧と申します。今月の朔日で5歳になりました。この度はお誕生日会を開いて下さり誠にありがとうございます。』
｢よ、よろしく…｣
『よろしくお願いいたします。』
不思議な感覚だった。
相手は4歳も下の子供。
彼女は自分の身長の倍にもなるだろう大きさの青年に、しゃんと背筋を伸ばし、しっかりと挨拶をしていた。
前回会ったのは5年前だったか、まだ喃語も喋れぬ赤子だったのだけは覚えてる。
普段なら歯牙にもかけない、幼すぎる子供。
でも、
何故だろう、
もし、自分が、その時5歳だったら、
一目惚れしてたって、
そう思うんだ。
5740年、4月。
『千空！おはよう！！』
コハク｢うぉっ、耳元で大きな声を出さないでくれ。君を落とすところだったぞ！おはよう千空！｣
千空｢はよ、元気だな〜朝から。｣
ゲン｢おはよー琴寧ちゃん。コハクちゃんも、朝ごはんできてるからお顔洗っておいで。｣
2人とも髪がボサボサのまま起きてきたものだから、ゲンが片手で整えて見送る。
今日は船の図案を出し合う、石神村の威信をかけた頂上決戦の当日なのだ。
誰の案が多数決で勝ち抜くのか、千空の科学力を知らない旧司帝国民は活き活きと話し合っていた。
コハク｢はっ！千空の案が選ばれるに決まっているだろう！｣
『ふふふ、私はマグマ次第だとも思うが』
コハク｢マグマ？｣
カセキに教わり1から自分達で作ったと言う、金狼銀狼からもらった木櫛で髪を梳かし、朝の支度を終える。
コハクは当然のように琴寧を姫抱きし、急いで朝食の場へと走った。
ガタンとテーブルに着き、琴寧を椅子に座らせる。
当番の調理係から2人分を受け取り、当然のように彼女の隣に座った。
コハク｢いつの間にそんなもの貰ったんだ？｣
『停戦直後にね』
彼女達の姿を見つけたルリがコハクの隣に座ったのを皮切りに、わらわらと女性陣が同じテーブルに着く。
周りには、いつの間にか女性しかおらず、各々好きに会話を始めていた。
『……賑やかだ』
食卓に、同性ばかりとは。
旧世界では絶対にありえなかった食事の席に、琴寧が目を見開く。
これは、なんて、
幸せなんだろうな。
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
