94：無意味でもないんだ ページ46
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準備が終わる。
琴寧はコハクに連れられ、洞窟から出ていった。
千空は、冷凍庫の最終チェックを行いながら、司に意味の無い話を投げかける。
司は笑顔で、彼の話に返事をした。
司｢ふふ…千空、琴寧みたいだ……｣
彼女は意味の無い話が好きだ。
それは千空も知っていた。
自分に、彼女の姿を重ねて笑う司を見て、
千空はそっと目を逸らした。
千空｢…アイツの親は、白夜と仲良くなんかねぇよ｣
司｢…何故それを｣
千空｢俺でもわかるくらい、あの親は白夜を慕ってた。それだけの関係だ。｣
司｢…親子で、君のお父さんが大好きなんだね｣
千空｢ククク、琴寧から聞いてやがったか。｣
琴寧と千空の話をした時に聞いた、千空の父の話。
自分の父とは比べ物にならないくらい、子供のことを大切に思っていて、尊重していて、優しい。
そんな彼の息子である千空が心底羨ましいと、
嬉しそうに言っていた。
司｢千空…俺は、君に協力してもいいと思ってる。｣
千空｢あ？何だ急に、無意味な話だったろ。｣
司｢ただ、1つ条件がある。これだけは譲れない。｣
千空｢…そりゃ、霊長類最強のテメーにご協力いただけるのは心強いことこの上ねぇが…｣
司｢安居院財閥の当主……琴寧のお父さんは、絶対復活させないでくれ…少なくとも今は……琴寧が楽しそうな今だけは……会わせちゃいけないんだ。｣
その切羽詰まった表情に千空が目を見開く。
こちとら、あの親の事をよく知っている訳では無い。
少なくとも死に際でここまで必死に頼む司よりは、あの親の黒い部分を知らない。
ただ、俺が知ってるのは、
アイツは琴寧を泣かせたって、それだけだ。
千空｢………当主の復活権を、琴寧に完全委託する。それで十分だろ。｣
司｢…ああ……十分だ。｣
次起きるのが何年後になるのかもわからない司は、最期に命の選択を琴寧に預けた。
本当は良くない事だ。
良くない事だが、少なくともこれから人類が復興していく過程に、わざわざあれを復活させる必要も無い。
つまりあれだろ、
むやみに復活させて、琴寧を傷付けるなって言いたいんだろ。
千空｢言われなくても、あんな金稼ぐ以外なんの取り柄もねぇ成金、復活はかなり後だわ！｣
司｢ふふ……そうか…よかった…｣
また、無意味な話を始めた。
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
