82：答え合わせ ページ34
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それは父の目とは違う。
毎日私の元に通った狐の目とも違う。
ただ冷たく、この世界に落胆した、この状況に歓喜したそんな目。
私には感情が濁って見える。
それで何度も失敗してきた。
だけど、わかる、
この感情だけは、
違えたりしない。
『悲しいのか』
司が未来を撫でる手を止める。
場に緊張が走る。
琴寧が氷月を見る目は、驚く程に澄んでいて。
それに見つめられた氷月は、初めて心の底から笑った気がした。
氷月｢……ふふ｣
『あの時なぜ私を落とさなかったのか。なぜ大人しく千空の言う事を聞いて風が止むのを待たなかったのか。なぜ、私の元に通っていたのか。ずっと疑問だった。ずっと考えてたんだ。』
氷月｢いい着眼点ですよ。君の答えは？｣
『簡単だろう。君の願いはこの世界の頂点に立つこと。人の命を選ぶ立場に立つこと。……司を殺し、この国の独裁者になろうとしたんだろう。』
私を落とさなかったのは、独裁した後の国民を守る医療の知識が欲しかったから。
千空の言う事を聞かなったのは、はったりではなく本物の毒ガスかどうかを調べて人を支配する道具にしたかったから。
私の元に通っていたのは、
司｢…氷月｣
司の弱点になりうるから。
『反逆を狙う君にとって、司が大切に保護する私は格好の餌食だった。私の正体が分かれば、私の弱点が分かれば、君はそれを人質に司の脅威になれる。』
氷月｢えぇ、その通りです。やはり君はちゃんとしている。｣
『悲しいな、こんな状況になってしまって。君は私に畏れるものがあると知りながら、それが何かまでは分からなかった。だから今まで大人しく待っていた。』
氷月｢えぇ、悲しかったです。とても。君は司くんにばかりみんなの知らない感情を、表情を乗せる。｣
『関係ない話をするな』
氷月｢とんでもない。君への愛を囁いているんですよ｣
『それは愛じゃない。……と、思う。』
氷月｢では、どれが愛なんでしょう？｣
遠くで大きな爆発の音がする。
千空の科学の音だ。
ダイナマイトの衝撃が、野生動物を驚かせ辺りで鳥が羽ばたく。
一瞬。
ただ一瞬の出来事。
司の意識が氷月から逸れたその一瞬、
『しまった…！』
琴寧は高い滝の頂上から突き落とされた。
司｢っ！？……琴寧！！！！｣
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
