79：世界の神になる ページ31
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『うう』
ゲン｢(かわいい…)｣
明け方。
寝不足と、号泣と、少しの安心で、
目を真っ赤に腫らしてコハクにおぶられる琴寧。
ゲンが横で頭を撫でる。
交代制で夜通し捜索していたので、近くには簡易テントがありそこで車に乗せてもらう。
出発までの準備時間、役に立たない琴寧はボーッと病院のあった方を眺めていた。
『(……もし、あの時私にお母様を延命させる力があれば……あの日に、まだお母様が生きていれば…)』
またあの綺麗な瞳で笑いかけてくれるのだろうか。
石化は脳死をも克服する。
誰にも死んで欲しくない。
誰も、大切な人が死んで、悲しんで欲しくない。
もし、
もし、この現象に死をも拒絶する力があるのなら、
『(私は、きっと、ディストピアになろうと、この世界の独裁者になる。)』
司｢…琴寧？｣
『………どうした、司』
虚構を見つめ、濁った目をした琴寧。
通りかかった司が焦って肩を掴む。
彼女は我に返ると、寝不足なのか気の抜けた表情で彼を見つめ返した。
司｢…俺が言うのもなんだけど、それはいけないよ｣
『ふふ、大丈夫。寝不足で少し頭が回ってないだけだ、仮眠を取るよ。』
司｢…そうか。それが終わったら、話があるんだけど……｣
『ああ、そういう事なら今話してくれ。』
話を切り出した司に、琴寧が嬉しそうに笑いかける。
司は遠慮したが、琴寧が気になって寝れないと言うので、大人しく向き合って話し始めた。
司｢……本当は気付いていたんだ。君が村から帰ってきてすぐに、何となく、こうなる事は。けど、俺は千空を、殺すつもりだった。確実性の無い賭けをするより、人類を浄化して、君が笑って過ごせる世界を作ろうとしたんだ。｣
『そうか』
司｢君は未来が笑っている所を見たかったのに、俺のエゴでしかないけど、｣
『ああ』
司｢足のこと…許さなくていい、ただ、お礼が言いたい。本当に感謝してるんだ。未来の事、諦めないでいてくれて。千空に協力してまで、俺を玉座から降ろしてくれて。ありがとう。｣
『…親愛なる同志のためだからな』
司｢……ほら、君はこんなにも優しい｣
掴んでいた肩がだんだん下に降りてきて、手を握られる。
握った手を、自分の目元に持ってきて、ぎゅっと目を瞑った。
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
