78：怪物の決意 ページ30
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『お母様、お母様、何故目を覚まさないのですか』
｢琴寧ちゃん…君のお母さんはね｣
｢よい、余計な真似をするな。琴寧、母の事は忘れろ。帰るぞ、｣
『お母様』
｢うるさい。本当に手のかかる子だな。｣
｢琴寧ちゃん…！お母さんは目を覚まさなくなってしまったんだ、でも延命治療をすればきっといつか…！｣
｢余計な事を言うなと言ったろう！！やぶ医者め、10日後に手続きに来る、その女の命はそれまでだ。｣
『…そ、んな…！？』
｢全く、こんな事メディアに知れたらまた面倒な事に…｣
『お母様、お母様、お願いします！目を覚ましてください！お母様、死んじゃやだ…！』
未来｢いしし、よぉ老けてもたね、でもしゅっとしとるわぁ｣
決して治ることの無い病。
そう思われていた。諦められていた。
抗っていた。長い間。
司｢おはよう｣
ああ、よかった。
生き返った。
目が覚めた。
『……あ、ぅ…』
きちんと自分の足で立って、たった1人の家族と抱擁する2人を見て目の前がぼやける。
気付けば、目から大粒の涙が溢れ、前が見えなくなってしまった。
初めて嬉しくて涙を流した。
僅か8歳の年端も行かぬ頃からこの日を待っていた。
もう生き返らないと言われた人間が、息を吹き返した。
琴寧はうずくまり、顔を手で覆って静かに泣く。
そんな彼女の背中を、千空は黙って撫でた。
『──千空、教えて、どうして人は病気に勝てないの？私のお母様は、どうして死んでしまったの？お父様は…あの人は、どうして、お母様を…！』
千空｢……｣
『悲しいって、苦しい、息ができない。こんなの、病気と一緒だよ…』
千空｢……琴寧、アメリカに行かねぇか？あの親父もいない、このクソみてぇな勉強もしなくていい、世界最高峰の学校で、病気を治す方法を見つけるんだ！説得の仕方は俺が調べてやる、テメーはあのクソ親父を騙してやりゃいい！｣
『病気を、治す…』
そう言うあいつの前には、父から今日中に終わらせろと渡された、高校レベルの参考書があって、
興味も無いのに、延々とやらされてるお前がいつも、かわいそうで。
『……千空、私は…必ず、石化の秘密を解いてみせるよ。世界から病気を無くすんだ。誰もそれで悲しまないように…！』
千空｢…おう｣
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
