70：諦め ページ22
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司｢……見つけた。｣
あの日病室で微笑んだ時と変わらない、頭脳の割に無邪気なその笑顔にこちらも頬が緩む。
小さな川の、小さな滝、滝壺に座り込んで、何か書き込んでいるあたり、教室の椅子の上で正座して勉強していたのだろうか。
前日に未来の検査があったから、それの研究の続きだったのだろうか。
司｢…データも記録も、全部、消えてしまったよ。もう、あの子を起こすのは…………。
きっと、石になってるから、大切に保管しよう……｣
これから多くの若者を復活させていかなければ成らないんだ。
君の力を借りたい。
当然狩りや訓練などで怪我人も出てくるだろう。
この世界はとても、とても綺麗なんだ。
未来はいないけど、
だからこそ、俺には何の心残りもなく、この世界の神になれる。
何も守るものが無い俺は、世界の平和を守れるんだ。
手伝ってくれ。
旧世界の権力者に酷い事をされた君なら、俺のこの思想も肯定してくれるはず。
千空を殺したんだ。
科学を根絶して、権力者の力を失わせて君のような、大人の重圧に苦しむ若者を解放する。
この世界で、
君は父の言うことを聞かなくてもいいんだよ。
千空に聞いた復活液を、試行錯誤しながら、数日かけて作成する。
何度も何度も失敗する中、大樹と杠が生き残りの人で協力するべきだと合流した。
司｢もちろんいいよ。みんなでいい世界を作ろう。｣
大樹｢ああ！…司、その毛皮は……！｣
司｢今から復活させようと思ってる子…いや、君も知り合いか。あそこにいる、彼女の服だ。｣
杠｢……琴寧、ちゃん…！！｣
3700年ぶりに見る琴寧の姿に、大樹と杠が涙した。
2人は琴寧との関わりが2ヶ月程だと聞いていたから、泣く程の仲なのだと驚かされる。
君に会っても泣かなかった自分に、少し腹が立った。
しばらくして杠が、彼女の服を縫いたいと言ってくれた。
司｢……皮は、足りなかったら俺が狩ってくる。肌の露出を最低限にして、顔もなるべく、風が入り込まない構造にしてくれると助かる。｣
杠｢わ、わかった…！｣
前の世界でも作っていたから、採寸は必要無い、とスムーズに作り始めた杠。
3人分の夜ご飯を調達して帰ってくる頃には、服は出来上がっていて、杠は琴寧に寄り添って眠っていた。
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
