68：誓い ページ20
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その日から、彼女は毎日欠かさず病室に訪れるようになった。
その歳にして学校に行っていないのか、毎日飽きもせず、俺よりも早い時間から、見舞いに来て、妹を観察して帰る。
昼間は何をしているのかと問えば、平日は論文を読んだり、脳に関する研究を進めたり、家の自室でほとんどを過ごして、休日は友人の家でこれまた論文を読んだり、研究を手伝ったりしているらしい。
司｢(気が狂いそうな生活だな…)｣
娯楽もクソもない彼女の突き詰めっぷりに、格闘家の自分は人々の娯楽を体現する仕事のため相容れないのだと気付く。
趣味に溺れ、己の欲の為なら金遣いに糸目をつけない彼女の父親とはつくづく正反対だ。
司｢君のお父さんにも見習って欲しいよ……｣
『彼は当主の座につくまで、元NASAの研究員だよ。まぁコネ入社だが。』
司｢えぇ？｣
『あ、そうだ。彼が君と連絡が取れなくなったと嘆いていたよ。癇癪を起こして“あと少しで脱がせられたのに”と執事に当たっていた。愉快だったなあ』
司｢うわぁ｣
週に1回の検診や研究の協力を条件に、俺達は協力関係を結んだ。
琴寧は絶対に未来を治すと誓い、俺は研究に協力すると約束した。
未来の意見は聞かないのかって言われたけど、汚い男の金で生かされるより、人類が脳死を克服する研究の手助けになって、世界中の患者が助かるその第1歩になった方が、きっと未来は喜ぶ。
だから、これは2人のYESだ。
病院の外で花が芽吹いてる。
司｢どこの高校に行く事にしたんだい？｣
『広末高校だ。友達がそこに行くと言っていたから』
司｢俺の高校に来れば良かったのに。｣
『君は1年で卒業してしまうじゃないか』
毎週日曜日、未来の容態を1番に気をつけて、レントゲンや脳波など色々なデータを取っていく。
14回目の検査の直後、主治医がデータを持って琴寧に提出すると、お菓子を差し入れされた。
公の場で研究発表をする際は、彼が近くの大学院生と協力したと言うらしい。
『今の私では、失敗した時責任を負えないからな。』
司｢でも、手柄は彼に全て行くんだよ｣
『構わないさ、私が欲しいのは君たち2人がまた笑って過ごせる日常だ。』
司｢君、クサイね｣
『お風呂は昨日入ってきたよ』
司｢ふふっ｣
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
