64：もうすぐクリスマス ページ16
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司｢……お父さんから何を聞いたんだい｣
『今すぐあの男との関係を断ち別の働き方を探すんだ。』
司｢医者のくせに、脳死患者を1日延命させるのに、どれだけお金が必要か知らないのか？｣
『その金銭の殆どが君の心身を犠牲にして得た物だなんて、彼女が知ったら悲しむこともわからないのか。』
司｢理想で金は稼げない。｣
距離を詰められ、その濁った目で睨まれる。
昨日彼女の父親と何があったのか。
そんなこと知ったこっちゃない。今、何より優先すべきは妹の命。
それで俺がどうなろうと
『自己犠牲か？大層立派なのだな獅子王司は！君は本当に信じて疑わないのか、君があの男に穢されたその身体で、君の妹がまた自分の頭を撫でて欲しいと願うと！』
司｢っな｣
『愚かな格闘家に教えてやろう。あの男は君にした時と同じ方法で今までも何人もの少年を自分のモノにしている。
あの屋敷に何故私しか女がいないと思う？』
司｢う、るさ｣
『当主が女に興味などないからだ！あの屋敷にいる男は皆あの男の愛人。なぁ、本当にそんな男に穢された己が正しいと言えるのか？君はその手で妹の頭を撫でるのか！』
司｢うるさい！！｣
『っ！』
窓ガラスが振動してあたりの家具が軋む音がする。
言いたい放題の彼女に感情が昂って思わず怒鳴ってしまった。
我に返る。
彼女は大きな声を出された事に放心して、瞳孔を開き固まっていた。
司｢…帰ってくれ。｣
この前のように彼女を追いやって病室のドアを開ける。
彼女は外気に触れてようやく我に返ったのか、今度は澄んだ瞳でこちらを真っ直ぐと見詰めた。
『帰らない。君があの男と縁を切るまで。』
司｢うるさい。帰ってくれ。もう君の顔は見たくもない。｣
ドアを閉める。
鍵をかけて、彼女の言葉は忘れようと未来に向き直る。
ドアの向こうからは、彼女の叫ぶ声が聞こえてきた。
司｢ここは病院だよ、静かにしてくれ｣
『わかった。静かにするから入れてくれ。さっきは言い過ぎた。』
司｢顔も見たくないと言ったろ｣
『見なくていい、部屋の隅で待ってるから。入れてくれ』
司｢一人にして欲しいとわからないのか？｣
『……っ、く、…くるし…』
司｢…？｣
『……たのむ、上着だけでも…………』
人が倒れる音がした。
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
