60：ひとりぼっち ページ12
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司｢……彼女は…｣
｢ああ、気にしなくて良いよ。私の娘の琴寧だ。先日大学を卒業して帰って来てね、今度東京の広末高校と言う所に…｣
隣の男が饒舌になり口が止まらなくなる。
自らアメリカの大学に行きたいと志願して、コネなしの自分の頭脳だけで合格したとか、卒業したとか、
向上心が強くて、いつかは婿を取って安居院の当主として私を超えるだろうとか、
私に似て美しいだとか。
司｢(い、や…いや、違うだろう、この子、)｣
この家で、女性を初めて見たのだ。
彼女を見て初めてやっと、不気味な程この家の使用人が、洗練された色男な事に気付いたのだ。
コックも、庭師も、フットマンも、執事も、彼女本人に着くメイドでさえ、名前だけで性別は男性。
不自然極まりない。
司｢…ご自慢の娘さんなのですね。｣
｢ああ、私の自慢さ。安居院の格式を更に高める素晴らしい働きをしてくれた。｣
席に着くと料理が運ばれてくる。
パーティの出演依頼で金銭が発生していると言うのに、財閥の人間以外の人影は無く、当主の話し声の他になんら雑音もない部屋で、
多くの男に囲まれてる彼女が、どうしようもなく、孤独に感じて。
いや、この言い方は狡いな。
こんなの、当時は頭の端にしか考えてなかった。
司｢(この子は、一生の内にも、自分の体でお金を稼ぐことなんて無いんだろうな)｣
完全な雲の上の存在。
生まれた時から勝ち組の、人を使ってお金を稼ぐ側の人間。
当然、印象なんて良い訳なくて。
その日は、本当に8時にきっかり食事が終わって、帰りの車も次の出演依頼まで取り付けて帰った。
どうやらあの財閥の当主は、確実に手早く俺と食事会をする為に、パーティーの出演と理由を付けて大金を支払ったようだ。
司｢(理解できないな)｣
心の底からそう思った。
暫くの月日がたち、1ヶ月程が経った6月の初旬。
また同じ条件で家に呼ばれた。
6時から8時までの2時間、出演料500万円。
同じ席で、また同じように2時間楽しく話して、きっかり8時に帰らせてもらって。
人当たりもよくTV業界の人間と違って見世物にしようと扱ってくる様子もなく、湯水のように金を注ぎ込んでくれる。
断る理由が無い。
だが、5回目の食事に誘われた日の翌日。
君が言ったんだ。
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
