59：成金の家 ページ11
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君と初めて出会ったのは、何千年も前。
大きな大きな、安居院財閥本家の、豪邸の敷地内。
家でパーティを開くから、ぜひ出演して欲しいと依頼が事務所に送られ、出演料も申し分無いとオファーを受けた先が、彼女の実家だったんだ。
司｢(6時から8時までの出演で500万。お金持ちは考える事が違う…)｣
随分景気の良い話に、依頼された当初は事務所もテンションが上がりてんてこ舞いだった。
時間が経つにつれ、依頼の詳細も資料も何も送ってこない相手に、失敗のできないアドリブの出演だと気付かされ、別の意味でてんてこ舞いになったのだが。
自分以外の誰も必要としていない様だったから、1人で相手の用意したリムジンに乗って門をくぐる。
敷地に内に入ってから、車で10分。
ようやく豪邸が見えてくる。
大きな扉が開き、依頼人を含めたたくさんの人が出迎えてくれた。
シワひとつない燕尾服を着た大柄の男。
たくましい髭を整えながら、これまたシワひとつない執事服を着た男たちを従えてこちらに寄ってきた。
｢今日は我が安居院財閥の本邸に来てくれてありがとう！歓迎するよ、獅子王司くん。｣
司｢初めまして。今日はよろしくお願いします。｣
虫唾が走る。
俺ら貧民層の事なんて考えた事もない、自分の利益の事しか考えられない富裕層の人間共。
今だって、ほら、
俺の格好を見て見下している。
パーカーにジーンズ。
どうせドレスコードがどうとか言うつもりだろう。
司｢一応グローブとかは持ってきましたけど、今日は何をすればいいですか？｣
｢いやぁ、なにね、特別な事をして欲しいわけじゃないんだ。君と食事がしたい。｣
司｢…え？｣
｢君たち、夕食の準備を。｣
｢｢｢はっ｣｣｣
彼の指示ひとつで体格の良い男たちが一斉に動き出す。
使用人に案内され着いた部屋に入ると、鮮やかな料理がずらりと並んだ、長い長い机を真ん中に、20人程が座れる程たくさんの椅子。
その1番奥、上座の1個手前に、君がいたんだ。
『……………………またですか』
俺を見た途端の、落胆と、辟易と、少しの嫌悪。
長い黒髪に翡翠色の瞳、陶器の様な肌に洗練された所作。
完璧な少女の姿を見て、初めて、
この家の異常さに気付いた。
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栗子(プロフ) - あんあんねこさん» ありがとうございます！💕💕お話のスピード遅くて主人公がどうなっていくのかのろりのろり更新ですけど気長に待ってくれると嬉しいなっ☆💦めっちゃ嬉しいです！頑張ります！！(ง •̀_•́)ง (9月24日 1時) (
レス) @page41 id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
あんあんねこ(プロフ) - この作品本当に大好きです！！！！主人公がどうなるのか、、、！！！めちゃくちゃ楽しみです！！作者様のペースで頑張ってくださいっ！！！！！！！！！ (9月23日 12時) (レス) @page40 id: 3021c16fe7 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - 幸子さん» きゃー！✨👏嬉しいけど体調には気を付けてくださいね！？ありがとうございます💕最近出せない日多いから頑張りますね！💪 (9月21日 19時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - 夜更かしして全話読みました！最高です！！続き楽しみにしてます( *´꒳`*) (9月21日 16時) (レス) @page38 id: b07e9edb38 (このIDを非表示/違反報告)
栗子(プロフ) - ナナさん» コメントありがとうございます！！頑張ります！🔥 (8月31日 13時) (レス) id: 117de47d08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗子 | 作成日時：2023年8月23日 21時
