傷 ページ50
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無事とも言えるのか分からないが、柱合会議は
終わった。
御館様が娘様と部屋を出ていって
残るは柱。
しのぶと蜜璃に別れを言う。
胡蝶「それじゃあ、また今度。」
甘露寺「また会いましょうね!!」
「はい、さよならですぅ。」
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「....ッ!」
それぞれ帰っていく顔の中に杏寿郎を
見つけたが、まだ言うべきではないだろう。
天元さんと話しながら部屋を出ていく
杏寿郎をじっと見つめる。
煉獄「ッ!....ふっ」
向こうも私と視線があったが
とても優しい笑みを返された。
「(....うわぁ、かっこいい....
って何言ってんだろ....)」
気持ちを切り替えよう。
そばに居た帰ろうとする実弥さんに
話しかけた。
「実弥さん。貴方すごく隊士に
怖がられるんですねぇ。」
不死川「あ?なんでだ?
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....あぁ、あれか。」
柱合会議中、那田蜘蛛山の報告で
村田、という隊士が呼ばれたのだが実弥さんが
睨みをきかせたことにより気絶しそうになっていた。
報告しに来ただけなのに。
さすがに可哀想である....
すごく髪がキラキラしている子だったなぁ。
ずっと撫でていたいほどだ。
思い出していると実弥さんが口を開いた。
不死川「.....それより。」
「....はい?」
振り返ると、少し気まずそうに視線を逸らしながらモゴモゴと口を動かす実弥さん。
大柄なのにそんなとこは小さくて可愛い。
聞き取れるようにもう少しそばに行くと
聞こえた。
不死川「その....悪かった。
昼のこと。」
昼....?
あぁ、私が、禰豆子?ちゃんを刺す実弥さんに
ブチ切れた事ね。
「私もごめんなさい。少し頭にきて。
酷いことを言ってしまいましたァ。
これで仲直りですぅ。」
実弥さんの手を握るとベトッと感触がした。
思わず手を引っ込めようとする実弥さんの手を
掴んで腕を見る。
昼の時に傷つけた腕の傷だ。
実弥「....舐めときゃ治る。」
「そんな事ありませんよォ。」
私は刀を取り出した。
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続編!
よろしくお願いします!!
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年3月18日 21時