頭突き ページ47
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「....へぇ。」
ブチッと頭のどこかが切れる音がした。
実弥さんが一瞬怯んだ表情をした。
胡蝶「....A、さん....!」
察したのかしのぶが右手を握ってきた。
優しく、傷つけないように振り落とす。
あぁ...実弥さんに嫌われる覚悟をしなければ。
頭に浮かんでくる言葉をスラスラと口にする。
「....私は庇っているのではない。御館様の指示関係なく動き、暴力を振るう貴方に怒っている。
御館様はこんな事を命令していない。ただこの兄妹を本部に連れてこいと言われただけだ。
自分勝手な行動で裁判対象を傷付けることは
許さないよ、不死川さん。」
不死川さんと、呼び方を変えた私を、
驚いた様子で見つめてきた。
刀を握る手に力が込められる。
私は実弥さんの手に自分の手を重ねて
ゆっくりと刀を箱から放した。
ベトッと、妹さんの血が地面に滴り落ちた。
もう、小さいのに。可哀想。
まぁ、鬼だから大丈夫でしょ....
竈門「(なんだ、この殺気は....!?
匂いが酷い!先程の匂いが嘘みたいだ!
....この人は、一体....)」
炭治郎は、私の雰囲気に驚いた様子だったが
妹を刺された事に怒りを奮発させたのか
再び足を走らせた。
止めようと手を伸ばしたけど、時すでに遅し。
「(全く、視線だけでわかって欲しかったわ)」
冨岡「やめろ!!もうすぐ御館様がいらっしゃるぞ!」
不死川「ッ!?」
実弥さんが刀を振るうも、思ったより高く飛んで....
ドン!!
頭突き....した
ドサッと実弥さんが鼻血を出しながら倒れる。
甘露寺&貴方「ぶふっ!!」
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笑っちゃったじゃない、炭治郎くん←
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ーーー
私も初見の時、笑っちゃったなぁ....
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年3月18日 21時