蝶去 ページ36
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1ヶ月後....
言われた通りに、機能回復訓練をしながら
蝶屋敷に世話になっていると、
以前通りの強さが戻ってきた。
胡蝶「よし、Aさん。
もう、任務に出られても構いませんよ。」
「!
ありがとうございましたぁ。」
しのぶからも任務の許可がでた。
服を捲って、腹の傷を指でなぞる。
胡蝶「....痛みますか?」
横に頭を振る。
鬼舞辻から受けた傷はまだ跡が残ってるけど
痛みもない。
何でも、私の回復力が半端ないんだと....
治療の型は使ってないけど、元々そういう体質なんだろうなぁ。
アオイさんに隊服と刀、羽織を渡される。
バサッと羽織を着ると、久しぶりの感覚が戻ってきた。
洗濯されていい香りがする。
胡蝶「ふふ、やっぱりAさんはかっこいいです。」
ニコニコと笑っているけど、その瞳には
寂しさが表れていて少し驚いた。
どうやら親睦を深められたようだ。
「そうですかぁ?」
褒め言葉を素直に受け止めると、あ!と思い出したようにしのぶが声を上げた。
胡蝶「先程、煉獄さんが怪我の手当できたのですが、
今日貴方が帰られることを伝えると
夕方頃にAさんの屋敷に向かう。と伝言を頼まれました。」
「夕方ですねぇ、分かりましたぁ。」
杏寿郎は、さつまいもが好きだと言っていたからさつまいもの味噌汁を作っておこう。
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アオイ「では、気をつけて!!」
胡蝶「怪我したらすぐ来るんですよ。」
カナヲ「........」
「では、また今度ぉ。」
最後までカナヲの声を聞けなかったなぁ....
後ろ手を振りながら、蝶屋敷を去った。
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年3月18日 21時