神愛 ページ31
カナヲ
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しのぶさんに、ある人の機能回復訓練の手伝いをしてくれと頼まれた。
反射訓練をするんだと....
なぜか、女の人の変な悲鳴が道場に響いていてびっくりした。
「んんｯぁあ、そこｯゃあｯｯんん！！！」
.
....何をしているんだろう。
ちらっと中を見れば、三人衆が体ほぐしをしていた。
柱がほとんど全員、吐血か鼻血を出している。
私は体が柔らかいからされても平気だから
幸いで、他の人達はものすごく痛いらしい。
みんな訓練後は死にそうな顔をしていた。
でも彼女は、痛がっているよりは
楽しんでいるように見える←ドMではない
胡蝶「....次はカナヲと反射訓練です！」
こっち、と手で呼ばれたのでその女の人の横に行った。
柱の視線が私へ注ぐ。
ふんわりと藤の花の香りがした。
「？
あら、貴方がカナヲって子ですかぁ？」
少し訛った話し方で特徴的。
上品な動きで、私を見る彼女は....
カナヲ「ｯｯ！？」ｺｸ
....ものすごく綺麗な人で。
私を見つめる瞳は、長い睫毛で影を差しており
伏し目で儚げ。
まるで人を作った神様に全ての愛を注がれたような方だった。
固まった私を見て察したのか、しのぶさんは
私の紹介をしてくれた。
私は正直どうでもいいから。
自己紹介など。
胡蝶「この子は私が世話をしている子で。
鬼殺隊ではないですが、とても強いんです。」
へぇ、と言って私の顔を覗き込んできた。
いきなり美しい顔が近寄ってきてびっくりする
「あぁ、大丈夫ですよぉ。
茶湯掛け、遠慮なくお願いしますぅ。」
コク、と頷いて、彼女と対面した。
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作者名：美麗 x他1人 | 作成日時：2020年3月18日 21時
