ただいま ページ22
煉獄
「....ただいま。」
力ない声に答えかけるように、おかえりと返す
それだけでもAを安心させることが出来たのか、美しい笑みが零れた。
またボロボロと涙があふれる。
よもや!!柱なのに不甲斐なし!
そう思っているのに、止まることは無かった。
心無いが、彼女に背中を撫でられていると
慌ただしい足音が聞こえてきた。
胡蝶&アオイ「妖光さん!!!!!」
....いつも静かに!と注意してくる彼女達だった。
思わず止まらなかった涙が引っ込んだ。
感謝するぞ!←
.
胡蝶「もう5ヶ月も眠っていたんですよ。」
ぴきぴきと血管を浮き出す胡蝶の肩に手をのせる。
彼女も彼女で、Aを心配していた。
「5、5ヶ月ですかぁ....!
杏寿郎。助けてくれてありがとうございますぅ。命拾いしましたぁ。」
事情を聞いたAは俺に礼を言う。
俺だけに向けられた美しい華々しい笑みに
思わず顔が熱くなってしまう。
胡蝶「(いっその事、妖光さんが眠っている間に
煉獄さんが言っていた独り言、全部言っちゃいましょうかね?)」
煉獄「(やめてくれ、きいていたのか。
穴があったら入りたい。)」←
目を合わせて会話するという、なんとも難業を
してみせた!←
Aがふふ、と笑みを浮かべたのを見て
胡蝶と付き添いが席を立った。
ビク、と肩が震えてしまう。
不甲斐なし!!!!←
胡蝶「さ、私たちはお邪魔のようなので〜」
煉獄「ッ!?!?」
アオイ「妖光さん、体が徐々に回復すれば
機能回復訓練をするので準備をお願いします!」
「分かりましたぁ。ありがとうございますぅ」
スパン
切り際のいい音が響き、
ついに2人きりになってしまった。
.
胡蝶!何を話せばいいと言うのか!!!←
ここは男らしく、愛を伝えるべきなのか!!
うむ!そうしよう!!
頑張れ!頑張れ!煉獄杏寿郎!!!←
俺ならできる!!!←
思ったこと、全てを伝えよう!!
「....?」
ーーー
心の中で松岡修造が住み着いている
杏寿郎さん←
.
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年3月18日 21時