蝶屋敷 ページ14
胡蝶
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「今日は安静にしてくださいね。」
男隊「ありがとうございます!」
今日もいつも通りに、隊員の怪我を治療していた。
今週は不死川さんの稽古で怪我をしてくるのが
多い。
あの人は、部下に容赦ありませんからね。
こっちの身にもなれと思いますけど。
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....ふうと、ため息を吐いた時だった。
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アオイ「しのぶさん!!大変です!
艶柱様が!!」
胡蝶「え?
妖光さんがどうしたんですか?」
アオイが慌てた様子で入ってきた。
いつもそんなに焦らないのに。
アオイに連れられるまま着いていくと
なんとも悲惨な状態だった。
胡蝶「なッ妖光さん!」
煉獄「胡蝶!!Aが!」
煉獄さんが血だらけの妖光さんを抱いたまま
倒れそうになっていた。
すかさず支える。
妖光さんの目は強く閉ざされており
顔色は最悪だった。
胡蝶「妖光さんを治療室へ!」
煉獄さんの腕から、妖光さんを台に乗せる。
心肺を確認すると、心臓の動きが
弱まっていた。
まずい。
このままでは死んでしまう。
胡蝶「出血しているところを布で押えて止血してください。薬を!」
アオイ「は、はい!」
ーーー
数十分後
煉獄「胡蝶、Aは!?」
胡蝶「ふぅ....なんとか。
今は安静しています。しかし、いつ目覚めるかは分かりません。」
すると詰まったものが取れたように
安心している様子の煉獄さん。
いつもの笑顔はどこへやら。
一体何があったというのか。
傷口から見て、鬼の爪のようなもので
服や肌が引き裂かれていた。
部分部分に大きなアザがあり
一方的に暴力を受けたような怪我だった。
胡蝶「何があったのか教えてください。」
煉獄さんは額の汗を拭いながら
話してくれた。
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年3月18日 21時