落胆 ページ36
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結局、日が暮れるまで杏寿郎との鍛錬は続いた。
さすがの私でも、息切れをしている。
結んでいた髪が肩にベタついて
気持ち悪い。
千「結果は、27対28!
Aさんの勝ちです!!」
結局は、私の勝ち。
杏寿郎さんは、1点という僅差だが
すごく悔しがっていた。
杏「ぐぬぬぬ....柱として不甲斐なし!!」
膝に手を当てて、頭を俯かせる杏寿郎さん
杏寿郎さんの周りだけ、暗い雰囲気だ。
心が強い彼はものすごく落ち込んでいるのだろう。
柱歴が長い杏寿郎さんに勝ってしまったので
どう対応すればいいのか分からない。
困惑していると、千寿郎くんが私にこっそりと耳打ちしてきた。
む、可愛らしい顔が近い。
抱いていいかしら←だめです
千「こういう時は、頭を撫でればいいんですよ!」コソッ
「頭、ねぇ」
明らかに落ち込んでいる、いつも明るい杏寿郎さんに近寄る。
ん?なんだ?と首を傾げる杏寿郎さんの
頭を優しく撫でる。
「....ふふっ」
案外フサフサで柔らかかった。
触り心地最高なので、たまらずずっと触ってしまう。
杏「ッな!?な、な、!?」
どんどんと顔を赤くさせる杏寿郎さんを見て
ニヤッと頬が緩む。
可愛いものを見たら虐めたくなるのは
人間の性よね。←
頭を撫でると共に、耳も撫でる。
杏「なっぁ、Aッゃ、めてくれッ」
目を潤ませた杏寿郎さん。
横を見れば、千寿郎くんも顔を赤くしている。
兄のこんな姿を見たのは初めてだろう。
まぁ、弟にこんな姿を見せたくないはずだから
パッと手を外す。
「ふふ、私が勝ったのは偶然ですぅ。
....そんなに、落ち込まなくても
杏寿郎さんは強いですよォ?」
耳元で呟けば、また顔を赤くさせた。
うん、可愛いわぁ←
ーー
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ありがとうございます!!
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これからもお願いします!!!
美麗より
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年2月10日 2時