見覚え ページ30
杏寿郎「うむぅ!!勝てない!
やっぱり強いな!A....父上!!何故ここに?」
格闘を終えた二人は、やっと父の姿に気付いた。
槇寿郎は、はぁ、とため息をついた。
槇「屋敷が壊れそうな程の爆発音が聞こえたら
気になるに決まってるだろう.....」
杏寿郎「っは!すみません!」
「申し訳ないですぅ」
槇寿郎は、Aを見て
槇「して、お前は誰だ」
眉間にシワを寄せた状態でAを指さした。
指を差すという相手を侮辱する行為に、不満を覚えたが必死に我慢した。
顔が引き攣るのをバレないようにする。
「....お初目にかかりますぅ、艶柱になりました。妖光 Aいいますぅ。以後よしなに。」
槇「....」
少し訛った喋りと、廓言葉のような言葉を聞いて困惑する槇寿郎。
すかさず、杏寿郎が言い包む。
杏寿郎「Aは、遊郭育ちなので
このような訛りなんです!父上!」
槇「!....遊郭か。
おい、お前だけで話がある。
着いてこい。」
お前とは、自分の事だろう。
と確信したAは、はい、と答える。
杏寿郎「うむ!!気になる!俺も行ってもいいですか!?「だめだ。」....」
槇寿郎の有無を言わせないような雰囲気。
さすが父親、というものか。
杏寿郎はその雰囲気に負けたのか、
渋々と頷いた。
「(はて、何を言われるのやら。)」
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年2月10日 2時