理性 ページ27
煉獄
Aが妖艶な笑みを浮かべて、俺の頬を撫でてきた時。
心臓がドクドクと早く波打つのがわかる。
Aの完璧に整った顔面が
先程とは比にならないくらい近くなり、
思わず見惚れてしまった。
杏寿郎「ッな、なにを!」
思わず大きく声を上げてしまったが、Aは気にせず優しく微笑んだ。
そして、俺の頭をなでなでと撫で続ける。
心は限界を達していて、Aに触れたいと思ってしまっている。
頭に触れる柔らかい手から伝わる熱。
妙に心地よく、頭が熱くなる。
いわゆる「理性」というものが、ピキピキと音を立てた。
杏寿郎「(よもや!気がもう持たぬ!)」
この場を回避するにはあれしかあるまい。
俺は思いっきり立ち上がった。
Aはうわっ!と可愛らしい声を上げた。
気付けば、俺の呼吸が乱れている。
こんな事で、呼吸が乱れてしまうなど!
柱として不甲斐なし!!!
杏寿郎「よし!A!鍛錬するぞ!」
鍛錬に邪魔な髪を一つにまとめて結うと
何故かAは顔を赤く染めた。
「(....かっこいいわぁ。)」
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年2月10日 2時