異形 ページ20
不死川
妖光が言った通りに西を見ると
大きな鬼の気配がした。
ムンムンと血の匂いと鬼独特の臭い匂いが
伝わってくる。
それだけで吐きそうだ。
多分何十人もの人を食べてるんだろうなぁ。
憎い。
そっと、鞘に手をかけ刀を出す。
菊の鍔の刀がキラッと輝いた。
「....こりゃまた、大きいですねぇ。」
妖光が呟く。
木と木の間から影が差し、やつの姿が見えた。
所々に目が無数についた気色悪い鬼。
ぎょろぎょろと動かしては
本体の目は俺たちを捉える。
体は軽く俺たちの3倍はありそうだ。
鬼「おぉ!稀血と美味そうな女がいるじゃない
か!!鬼狩りかぁ?」
ドシドシと、重体を動かす足が振動が伝わってくる。
型を使おうと構えると、妖光が俺の前に出た。
「ここは、まず私から行きますねぇ。
.
....四肢と目を斬るので、その間に
首をよろしくお願いします。」
物腰が柔らかそうな妖光の雰囲気は無く、
冷徹な瞳の妖光がいた。
殺気が伝わってきて背筋に嫌な汗が流れる。
不死川「ッあぁ。」
こんなにも人は変わるのかぁ。
妖光は鞘から、彼岸花の彫刻がされた真紅の刀を出した。
羽織ともよくあっていて綺麗だ。
「すぅ、艶の呼吸、壱の型。殺羅妖霖」
一瞬で目の前から妖光の姿は無くなった
鬼の方を見ると、
「ふふっイタイですかぁ?」
狂気的な笑みを浮かべた妖光が
一瞬で、四肢と目を潰していた。
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作者名:美麗 x他1人 | 作成日時:2020年2月10日 2時