Secret (ページ7)

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Ⅶ ページ7

貴方side

名前なあ、なんにしよ。

出勤までに時間があったのでスマホでネットサーフィンしていた。

するとある通知が届いた

"あの日会う予定だった彼"かなって。少し期待したけど違う相手。

?今日学校は?この前借りた折り畳み傘返したいんだけど。

あー、そうだった。そう言えば貸したっけな。

Aあー、今日ちょっと休んだ。30分後に学校の正門前まで来れる?

そう送ると直ぐに既読がついてニコニコして親指を立ててるスタンプが送られてきた。

そして私は着替えて学校の門の前に来た。

？「Aー！！！！」

『やっほ大我。』

こいつは幼なじみの京本大我。

金持ち。

傘ありがとねー、ってニコニコしながら返してきた。

大「そう言えば"この間会う予定だった彼"がAの事探してたよ？」

今1番聞きたくない言葉が耳に入って私は苦笑した。

『そうなんだ。なんか言ってた？』

大「別になんも言ってなかったけど。なんかあったの？」

『まあ、色々ね。』

大「ってかそれより、学校休んでなにしてんの？」

『それも、色々』

あんまりにもしつこく質問攻めしてくるのに少し嫌気がさして

『大我が元気そうでなによりだよ。また今度飲みに行こうね。じゃあ』

と軽く手を振って駅の方に歩いた瞬間だった。

？「Aちゃーん」

私は足を止めた。この声は紛れもなく彼奴の声。

少し怯えながら振り返ると1メートル先くらいに

"先日会う予定だった彼"が立っていた。

「元気？」

私は話す気にもならなくて振り返った頭を正面に戻し小走りで走った。