アイドルの物語

2話 ページ3

紫 ｢み、みんな……？ ひどいアルよ……？｣

黒 ｢あ、ごめん紫ちゃん……｣

橙 ｢はあ、コタツあったかー｣

桃 ｢うまうま｣

桃、白の作ってきたお菓子を食べる。

緑 ｢しゅわしゅわね〜｣

緑、普段飲まないようにしているジュースを久しぶりに飲んでいるようだ。

紫 ｢これから宴にするアルよ！！ これから面白いものを見せるアル！｣

橙 ｢え、なになに！？｣

桃 ｢どうせまたお茶でしょー｣

橙が食いついてくれるのが唯一の救いだ。

紫 ｢桃ちゃんは何で知ってるアルかぁ〜……｣

白 ｢毎日LIMEで動画送られてきても、ね……｣

紫 ｢ま、まあこれから見せてあげるアルから！！ 今日は茉莉花茶にしたアルからっ！｣

紫が涙目で言う。ほとんどの人は初見で、驚いてくれるので寂しいのだ。

紫 ｢さて、お茶を入れるアルよ……｣

紫は、茶の花が開く瞬間が一番好きなのだ。

しばらく待って、花が開いてきた。

紫 ｢わあ……！ 綺麗アル…… まるで緑ちゃんのようアル！｣

緑 ｢そ、そんなこと……｣

緑が苦笑しながら言う。

紫にとっては、これが一番気分が上がるのだ。

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