不安3 〜daiki side〜 ページ6
俺の言葉を聞いたAは
どこか一点を見つめたまま
固まって動かなくなってしまった。
大貴「A？」
ハッとしたように視線が合わさると
A「が、頑張ってね」
いつも元気なAからは
想像できないような小さな声。
大貴「ごめんね」
A「なんで謝るの〜。仕事なんだし、私は大丈夫だよ！」
大貴「俺、ちゃんと出来るかな……」
頑張るぞ、って意気込んではいるものの
やっぱり不安は消えないもので
ついつい弱音がこぼれた。
撮影始まる前からこんなに
不安だらけなんて、カッコ悪いよな。
A「じゃあ、……練習、する？」
優しいAの声に視線をあげると
俺の大好きな笑顔がゆっくりと近づいて
唇に柔らかな感触が当たった。
その唇から不安も悩みも全部
吸い込まれていくようで
ゆっくりと離れていくAを
グッと引き寄せて
その感触を確かめるように
何度も何度も唇を重ねた。
A「大貴のキス上手だから相手の女優さんメロメロになっちゃうかも」
大貴「ばーか、こんなのはAにしかしないっての」
A「でもっ……んっ」
可愛い嫉妬を言っている唇を
少し強引に重ねて、喋れなくする。
愛情たっぷり込めてるんだからね？
Aにだけの特別なキス。
俺たちなら、何があっても
大丈夫だよね？
さっきまでの不安が嘘だったかのように
Aが全部吸収してくれた。
大貴「俺、頑張るから」
A「うん、応援してるよ」
大貴「ありがとね」
A「ふふ、どういたしまして」
こうして俺は晴れやかな気持ちで
クランクインを迎えることができた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 566人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かな(プロフ) - ゆぅさん» 時間ができたら、また光くんのお話も書きたいなぁと思っていました(^^)嬉しいお言葉、ありがとうございます！ (2017年10月24日 23時) (
レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ - 友達と光くんの恋愛話も見たいと思うくらい主人公、友達、大ちゃん、光くんそれぞれが素敵なお話でした！ (2017年10月24日 0時) (レス) id: 68e52b86b4 (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん(プロフ) - 返事、ありがとうございました。本当にいいお話で終わってしまうのはさみしいかんじがしますが、とても楽しんで読ませていただきました！！次回のお話も読みたいと思います！こんな素晴らしいお話を書いてくれてありがとうございました。(* >ω<) (2017年8月21日 16時) (レス) id: 15c0780f08 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - いちご王子さん» 続きを読みたい、と思って貰えるようなお話を作るのが目標だったので、そう言って貰えるととても嬉しいです(;_;) 次回作でもお会いできますように！ありがとうございました！ (2017年8月14日 22時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なつきさん» 私自身も書きながらとても楽しんでいたので、それが伝わっていたらとても嬉しいです！長編でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2017年8月14日 22時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かな | 作成日時：2017年3月4日 19時
