不安3 ページ3
A「〜〜って事なのよ」
あかり「とうとうキスシーンかぁ」
あれから数日後の収録終わり
あかりといつもの居酒屋に来ていた。
あかり「彼氏のキスシーンって複雑だね」
A「彼氏というか自担というか」
あかり「……見れそう?」
A「何ともないわけではないけど」
自分の仕事も、彼の仕事のことも
十分に理解しているつもりだ。
A「仕事だし、応援するよ」
これは強がりとかじゃなくて
本心だった。
あかり「まぁ、嫌だって言ったってどうにかなるわけでもないからね」
A「そうそう」
あかり「いつかは通る道だよ。こんな顔でキスするんだ〜くらいの気持ちで開き直ったよ、私はね(笑)」
A「あかりらしいや(笑)」
あかり「キスシーンもだけどさ、ホラーって時点でAやばくない?」
A「そこなんだよね……。絶対見に行くって言っちゃったんだけど」
あかり「家で見るならまだしも、スクリーンだよ?」
A「大ちゃんの為だ……」
あかり「私はぜんぜん大丈夫だけとね〜♪」
A「光くんと見に行ったら?」
あかり「大ちゃん出てる映画なんて周りファンの子ばっかりじゃん」
A「映画館暗いし、時間ずらしてギリギリに入れば大丈夫だよ」
あかり「ん〜誘ってみようかな」
あかりと光くんの話を聞くのが
私の密かな楽しみだったりする。
あかりには内緒だけど
大貴が光くんから聞いてきたことも
教えてもらったりして
2人でこっそり盛り上がっているのだ。
早く付き合っちゃえばいいのにと
じれったさを感じている。
あかり「わかってたことだけどさ」
A「んー?」
あかり「芸能人と付き合うってそれなりの覚悟が必要だよね」
A「そ、だね……」
わかっていた、はずだった。
普通のデートもできないし
会う時間だって限られている。
恋人同士が一緒に過ごす
誕生日も記念日もクリスマスも
いつだって仕事が最優先だ。
あかり「昔はさ、隠れて付き合うとか燃えるじゃん!とか思ってたけど」
芸能界に入る前、よく2人で
そんな話をしていた。
あかり「実際にその立場になると、こんなに不自由なのか、って」
A「想像以上に難しいものだったよね」
イメージが大事な
芸能界という世界の厳しさを
ふつふつと実感していた。
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かな(プロフ) - ゆぅさん» 時間ができたら、また光くんのお話も書きたいなぁと思っていました(^^)嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2017年10月24日 23時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ - 友達と光くんの恋愛話も見たいと思うくらい主人公、友達、大ちゃん、光くんそれぞれが素敵なお話でした! (2017年10月24日 0時) (レス) id: 68e52b86b4 (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん(プロフ) - 返事、ありがとうございました。本当にいいお話で終わってしまうのはさみしいかんじがしますが、とても楽しんで読ませていただきました!!次回のお話も読みたいと思います!こんな素晴らしいお話を書いてくれてありがとうございました。(* >ω<) (2017年8月21日 16時) (レス) id: 15c0780f08 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - いちご王子さん» 続きを読みたい、と思って貰えるようなお話を作るのが目標だったので、そう言って貰えるととても嬉しいです(;_;) 次回作でもお会いできますように!ありがとうございました! (2017年8月14日 22時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なつきさん» 私自身も書きながらとても楽しんでいたので、それが伝わっていたらとても嬉しいです!長編でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました! (2017年8月14日 22時) (レス) id: 41fac73221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かな | 作成日時:2017年3月4日 19時