きみわずらい。2

今度は追う側 nbkj ページ30

※kjくん出てきません。nb→kjの話。会話文多めです、申し訳ないです。


「翔太ってほんとにわかりやすいよね」

そうやって微笑む幼馴染と付き合いの長いあざとい彼。



俺と阿部と涼太という珍しいメンツ3人でご飯に行くことになったのは、涼太に久しぶりにご飯でも行こうよって誘われてゆり組をやたらと推す彼が俺も行きたい、と名乗りをあげたからだった。


それぞれ酒とつまみを頼みグラスを交わし、一息ついた所で冒頭のセリフに戻る。




「……わかりやすいって何。」


「……翔太恋してるでしょ。」

ニコッと笑う聡明な男の横で柔らかな微笑みを浮かべる幼馴染。


「な、っ。」

「康二のこと、好きなんでしょう？」

「んなことねぇし！」

「俺らの目を誤魔化せるわけないでしょ。ほら諦めて吐きな」

「……お前らの目的は何なんだよ。」

「ふふ、別にぃ。」

「……かわいくねぇからな」

「だよねぇ、翔太が可愛いって思うのは康二だもんね」


にいっと意地悪い笑みを浮かべる阿部。



「は。」

ムカつく。


なんだよ、そんなに分かりやすいのかよ俺。


「……好きだよ、悪いかよ」


「ふふふ、悪くないよ。むしろ良かったねぇ、って感じ。」

「本気で翔太が好きになれる人が出来て良かったって思ってるよ」


開き直って俺がそう呟くと今度は優しい笑みを浮かべる2人に少し照れくさくなる。

なんだよ、お前ら。良い奴かよ。



「頑張ってね」

「……おう」


「……でも康二を傷つけたり泣かせたりするようなことがあったら」

今まで浮かべていた笑みを引っ込めた阿部が小さく囁く。


「翔太でも容赦しないから、覚悟してね？」


ちょっとだけ撤回。




あざとさの欠片もない顔でそう宣う彼が心底恐ろしかった。



「俺もその時は康二の味方するからね」


……忘れてた、この2人めちゃくちゃ康二のこと可愛がってるんだった。


「……泣かせたりしねぇよ。」


ー絶対幸せにしてよね。


そうやって2人に言われるあいつってほんとに愛されてんだな。



そんな愛され者で鈍感なあいつにこの思いが届くのはいつになるのだろう。



散々かっこいいだの好きだの追っかけられてきたのだ。こっちも好きなだけ追わせてくれよ。


君が俺に堕ちるまで。



((いつか俺のものになってくれますように。))

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nbさんとabくんの誕生日小説が書けなかったのでせめてものnbkjです、、。abkjも書きます……！

溢れんばかりの。 abkj→←＊

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