＊ ページ37
「...康二くんとめめを離せば俺に縋り付いてくると思っていたんですけどね。その認識が甘かったんです。めめには前ほどくっつかないようになったけど、代わりに舘さんやふっかさんにくっつくようになって...。寂しがり屋な彼は可愛いけど、俺以外の男に懐いてるのは気に食わないんですよね」
あぁ、だからあんな冷えきった目をしていたのか。
「俺のものなのに色んな男に色目をつかって...。ある程度は我慢して目を瞑ってあげていたんです。だけど、度を越しているというかやっぱり気に食わないんで。そろそろ教えこまないといけないと思うんです」
「っ。ラウ」
「康二くんの瞳に俺しかうつらないようにしたらいいんでしょうか。いい加減色んな男に尻尾振る悪い癖なおしてあげないと、って思うんです。」
彼の瞳はどす黒く濁っている。
いつものラウールじゃない。
ーーー狂ってる...。
「めめ邪魔だなぁ。本気で康二くんを狙ってるなら諦めさせないと。」
「...変なことはするなよ」
そうやって返すので精一杯で。
「わかってますよ。好きな人の苦しむ顔が見たい、という程�牋枉鎰瓩任呂覆い任垢�ら」
もう可愛い末っ子の姿なんて何処にもない。
「深澤くんにお願いがあるんです」
「なに...。」
「康二くんは俺のものなので。カメラの前以外での必要以上の接触やめてくださいね？今までの俺の話聞いてたら分かりますよね？もし守らなかったら」
その先を聞く前に慌てて頷く。
「深澤くんは物分りがよくて助かります。これで余計な手間をかけずに済みます。」
何も知らない鈍感な康二に忠告してやりたい。
今すぐに彼から逃げて、と。
彼は言いたいことを全部言えたからかすっきりした顔をしていた。
話を切り上げ、会計を済ませると駅まで送ってやる。
「深澤くんご馳走様でした」
「おう」
...ほんとこういう所は年相応の可愛い弟なのに。
「送ってくれてありがとうございました！...深澤くん邪魔しないでくださいね、康二くんに余計なこと言ったら許しませんから」
そう言い、また口だけで笑う。
...頭のいい彼には見透かされていたみたいだ。俺が忠告しようとしてたことも。密かに守ろうとしていたことも。
頷くしかない俺を見てご機嫌な様子で姿を消す彼。
ー歪んだ愛はもう戻らない。
#
長くなってしまった...。ruくんの重ためな愛が書きたかったんですけど、こんな感じにしてごめんな...。の気持ちです笑いつか続き書きたいです。
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Chia(プロフ) - さおりんさん» コメントありがとうございます！fkさんのリアコ感が大好きなので、そう言っていただけるの本当に嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年4月16日 21時) (
レス) id: 5566412594 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 素敵な話しにいつもキュンキュンしながら読んでます。Chiaさんの書くfkさんがカッコよすぎる....fkkjじゃなくても+fkでもいい味リアコ感が増し増しになるのがすごい出てます。これからも更新頑張ってください (2020年4月15日 8時) (レス) id: 08e681b0ae (このIDを非表示/違反報告)
Chia(プロフ) - のんちゃん丸さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるなんてとても光栄です...！ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2020年3月19日 8時) (レス) id: 5566412594 (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん丸(プロフ) - 今日はじめて読ませていただいたんですけど、1話目ばり泣きました！！もう、すんごい感情が伝わってくる感じで、他のもとても面白いです！移行後も更新は大変だと思いますが、頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: e4d4a2e8f2 (このIDを非表示/違反報告)
Chia(プロフ) - ゆきんこさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです。楽しみにして下さってるだなんて光栄です...！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月16日 20時) (レス) id: 5566412594 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chia | 作成日時：2020年1月9日 18時
