＊ ページ39
あかん。怒られてまう。
めめを宥めていたらいつの間にかラジオ収録後からかなり時間が経っていて。
収録終わってすぐにメール送ってたから心配しとるかも。
そう思いスマホを見ると、電話もメールも彼の名前がずらっと並んでいた。
もう心配しすぎやって。
あぁ、でも愛されてるなぁ、なんて嬉しくなった。
返す時間も惜しくて。
早足でマンションのオートロックを解除して部屋に向かう。
扉を開けるとそこにはー。
「...ただいま、翔太くん」
「おかえり、康二」
すぐに出迎えて抱きとめてくれる、かっこいい彼氏さんがおって。
「..遅い、ばか。」
拗ねたように俺をきつく抱きしめる翔太くん。
「ごめん、めめに呼び止められちゃって」
「またご飯行こうとか誘われてたんだろ、いい加減ちゃんと断れよ。この先ずっと2人でご飯なんて許可するつもりないんだから」
...翔太くんがこんなに独占欲溢れる人やなんて思ってなかったなぁ。
すぐ嫉妬するし怒るし、でもやっぱり大きな愛で包んでくれて。
そんな彼がやっぱり大好き。
...もっと愛されたい、嫉妬されたいって思って、そういう行動とってるのは内緒の話やで？
「心配した...。ほんとに...。」
そうやって拗ねた声で俺の背中に手を回してきた。
「ごめんな」
こんなに愛してくれる人、だなんて思ってなかった。
といえば失礼かもしれないけど。
こんなにも一途に俺だけを愛してくれるなんて思ってもみなかった。
愛されてることが嬉しくて。翔太くんの肩に頭を擦り付ける。
「あ〜もう、甘えたいの？夜いっぱい甘やかしてやるから。」
「...っ、翔太くんずるい」
「何がずるいだよ、俺からしてみればお前の方がずるいわ。あーもう好きだよ」
唐突に告げられた想いに胸がキュンとなって。
「...俺の方がずっとずっと翔太くんのこと好きやもん」
愛が重いのは結局どっちもどっちだな。
その言葉に照れた彼は急に、ばっと身体を離して、お腹すいた、と騒ぐ。
こういうところ子どもみたいで可愛いんよな。
可愛いなんて言ったら翔太くんは多分怒るけれど。
鞄を置きに行こうとした俺の手を翔太くんがそっと引き寄せて。
「...康二、仕事お疲れ様」
甘い口付けを落としてくれる。
あぁ、もう、これだから翔太くんの愛から抜け出せない。
こういう時は照れずリビングに向かう彼の背中を見届ける。
「ほんま、翔太くんの方がずるい」
どうしてくれるん。俺は熱くなった頬に手を当てた。
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Chia(プロフ) - さおりんさん» コメントありがとうございます！fkさんのリアコ感が大好きなので、そう言っていただけるの本当に嬉しいです〜！ありがとうございます！ (2020年4月16日 21時) (
レス) id: 5566412594 (このIDを非表示/違反報告)
さおりん(プロフ) - 素敵な話しにいつもキュンキュンしながら読んでます。Chiaさんの書くfkさんがカッコよすぎる....fkkjじゃなくても+fkでもいい味リアコ感が増し増しになるのがすごい出てます。これからも更新頑張ってください (2020年4月15日 8時) (レス) id: 08e681b0ae (このIDを非表示/違反報告)
Chia(プロフ) - のんちゃん丸さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるなんてとても光栄です...！ありがとうございます。これからもよろしくお願いします！ (2020年3月19日 8時) (レス) id: 5566412594 (このIDを非表示/違反報告)
のんちゃん丸(プロフ) - 今日はじめて読ませていただいたんですけど、1話目ばり泣きました！！もう、すんごい感情が伝わってくる感じで、他のもとても面白いです！移行後も更新は大変だと思いますが、頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年3月19日 1時) (レス) id: e4d4a2e8f2 (このIDを非表示/違反報告)
Chia(プロフ) - ゆきんこさん» コメントありがとうございます！！嬉しいです。楽しみにして下さってるだなんて光栄です...！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月16日 20時) (レス) id: 5566412594 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chia | 作成日時：2020年1月9日 18時
