些細なことほど1番の青春 ページ5
｢はい。今日の授業はここまで。帰る支度をしてください。｣
にゅや
にゅや
『ふぁわぁぁう"ん"ん"！！！…疲れたぁ、』
｢え、待って、どこから出てきたその声｣
『うわ、何。いきなり話し出さないでよ赤羽くん』
｢いや、俺何も悪くないからね月ノ瀬さん｣
長かった1日もようやく終わり。中学3年生としての生活にも慣れてきた。
ただ私にはひとつモヤモヤしていることがある。まぁ、要するに悩みってやつだ。
｢あ、てか何気に俺の質問無視されたよね？さっきの図太い声どこから出てたの。｣
『ん？図太い声？何それ。そんな声出してないけど』
｢え？さっき出てたじゃん。疲れたって言う前｣
『うん？あーあれ？あくびだけど？』
｢あ、そっか。あくびなんだ。｣
｢ちょっと待って？なんで受け入れられるんだ？｣
『おぉ。初めてのセリフだね杉野くん。』
｢そのメタイ発言やめろ。てかあくびの癖強すぎだろ｣
『そう？そうでも無いと思うんだけどな』
あくびって人それぞれの個性よな。うんうん。
あ、てか個性で思い出したんだけどこのクラスって個性豊かだよね。なんか百味ビーンズみたい。
だとしたら私は何味なんだろう。カルマは色的にミミズとかだよね。
待ってごめん。想像したら気持ち悪くなってきた。
『ごめんカルマ。君のことを気持ち悪くして』
｢うん。何の話？｣
ｶﾞﾗｯ
｢はい。帰りの学活でも始めましょうか。｣
｢＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。｣
｢それでは号令。｣
・
｢A！！やっと終わったね！今日も！｣
『お！カエデ！そうだね！疲れたわー、、』
｢おつかれ月ノ瀬さん。｣
ﾋﾞｼｯ
『ありがとう天使。君のその声1つで私のhpは復活した。今なら太平洋に沈んでも生きてられるかも。』
｢例えが独特だね｣
あ、そういえばさっきカルマに話しかけられて伝え忘れたけど私には悩みがある､､｡それは！！
青春という名のアオハルができていないということだぁぁぁぁ！！！(大声)
いやぁ、2年生までは勉強と部活が大変だったから遊びに行くこともあんまりなくて。だから経験したいんだよね！！
とは言っても自分から誘うのもなんか恥ずかしいし、誰かが誘ってくれたら嬉しいんだけど…
｢あ、そうだ。これからカラオケ行かね？｣
？！
『ナイス！前原！！さすが女たらしクソ野郎だ！！』
｢え、俺褒められてんの？貶されてんの？｣
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作者名：Chika。 | 作成日時：2022年5月24日 7時
