検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:339 hit

幼馴染の彼女ー実弥SIDEー ページ10

アイツと俺は幼馴染だった


昔っから俺の後を着いてきていた











だけどある日アイツは俺の事を避けるようになった


理由を聞こうにしても、俺と目が合うと逃げるから聞けなかった











俺はアイツの事が大好きだった












だからアイツと同じ高校、大学に進んだ











でもそこで俺は違う奴を好きになってしまった


いつもアイツの隣を歩いている彼女












連絡先を交換して、ある程度話したら告白をした


驚きながらもアイツは承諾してくれた












年月が経ち、彼女にプロポーズをした


照れながら頷いてくれた












それをあの男は職員室でバカでかい声で言いやがった


アイツの反応が気になって、目線をアイツに移した











なんだその表情…











何回も見てきた事のあるその表情は、きっと俺にしか分からない











空きコマの時間、アイツは決まって喫煙所に行く


その後を着いていき、アイツに聞いた











"何で避けてた"











あいつは少し困った後、その理由を言った


嘘だということは直ぐにわかった












だってお前は嘘をつく時、必ず手を首の後ろにやるから











最後くらい本音で話せよ。いつもそうやって隠して避けて











だから俺は……












"幸せになってね"












その言葉で、俺は最初で最後の気持ちを伝えた












昔は照れくさくて出来なかった


だけど今なら出来る













"大好きだった"













これでいい。
俺もお前もこれでいいんだ












アイツから離れ、少し歩く













「クソがァ。視界がぼやけてやがる」












上を向いて歩いた












そうでもしないと













水が垂れてきやがるから

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←あれから



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミントやろう | 作成日時:2024年2月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。