拾参 ページ15
私は煉獄家に向かった。門の外に千寿郎君がいた
『千寿郎君…』
「!…雫さん…」
千寿郎君の目は泣き腫らしたような跡があった
「千寿郎…君?と…雫…さん?」
「『!』」
この人…あそこにいた…
「煉獄杏寿郎さんの訃報はお聞きでしょうか…。杏寿郎さんからお父上と千寿郎さんと雫さんへのお言葉を預かりましたので…お伝えに参りました」
「…兄から?兄のことはすでに承知しておりますが…あの…大丈夫ですか?あなた顔が真っ青ですよ」
『竈門君…無理してない…?蝶屋敷…』
帰った方がいいと言おうとした時、愼寿郎さんが叫んだ
「たいした才能も無いのに剣士などなるからだ!だから死ぬんだ!!くだらない…愚かな息子だ杏寿郎は!!」
『…は?』
思わずそんな声が出てしまった。でも愼寿郎さんはなりふり構わず、師範に対しての暴言を吐く
それに加えて千寿郎君にも言った。父のような存在であった兄が死んでしまったのに…貴方は何を言っているんだ?
「雫!お前もたいした才能などない!!氷の呼吸と炎の呼吸が使えるからと言って調子に乗るな!!」
調子に乗る…?乗れるわけないでしょう?
「…ちょっと!あまりにも酷い言い方だ…そんな風に言うのはやめてください!」
「何だお前は。出て行け。うちの敷居を跨ぐな…」
「俺は…鬼殺隊の…」
竈門くんがそう言いかけた時、愼寿郎さんはお酒を落とした
「…お前…そうかお前…」
「!?」
「"日の呼吸"の使い手だな!?そうだろう!!」
「"日の呼吸"?何のことですか?」
竈門くんがそう聞いた時、愼寿郎さんは一瞬で竈門くんを地面にたたきつけた。見えなかった…これが元柱の力…
「父上!!やめてください!!その人の顔を見てください!具合が悪いんですよ!!」
「うるさい黙れ!!」
『千寿郎君!!』
殴られた千寿郎くんの元に駆け寄る
『いい加減にして!!愼寿郎さん、あんた何してんの!?』
そう叫ぶが、愼寿郎さんは訳の分からないことを言い続け、竈門くんを殴ったりしていた。が、竈門くんは回転し、愼寿郎さんの額に頭突きをかました
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抹茶(プロフ) - みゅうさん» 登場人物設定から変えることできますよー (2021年1月7日 20時) (レス) id: 6efd337dea (このIDを非表示/違反報告)
みゅう - 初めまして。名前の設定をしても、どうしても【雫】付いたままになってしまうのですが、省くにはどうしたらいいですか?(ノ_<) (2021年1月7日 18時) (レス) id: e91153c43b (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - ayaさん» は、ハンカチ…どうぞ! (2020年11月9日 6時) (レス) id: fcbdfe262d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶(プロフ) - あゆあゆさん» そう言っていただけるととてつもなく嬉しいです!ありがとうございます! (2020年11月9日 6時) (レス) id: fcbdfe262d (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 号泣してます。素敵な作品ありがとうございます! (2020年11月9日 2時) (レス) id: 59795850b9 (このIDを非表示/違反報告)
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